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nanadays
放課後等デイサービスでもとめられる5領域をBPS理論でわかりやすく。
もともと、ICFはICIDHという医療モデルでした。
マイナスばかりを評価すると、支援の広がりもないという状況がありました。また、「身体」「能力」「社会」的な障がいをだけでなく環境面や個人的な因子も評価しようとなりICFとなった背景があります。
ICIDHの「身体」「能力」「社会」はどこからきたのでしょうか。1970年代精神科治療の現場で、体を直して復帰しても本人の考え方(心)や環境(社会性)に変化がないと元に戻ってしまう状況がありました。
そのため、体(バイオ)だけでなく心(サイコ)環境(社会:ソーシャル)にもアプローチしましょうという考え方からそれぞれの頭文字をとってBPS理論となりました。
これがもとで、国際的な障害区分を作ろうとなった際、心は評価しにくいので能力と置き換えてつくったものと思われます。
さて、今回急に放課後等デイサービスでの支援で5領域を表示する取り組みとなりました。この5領域の根拠がなかったのですが上記の5領域をBPS理論で整理するとわかりやすかったので報告させていただきます。
例えば体作りですが。体づくりの基本は、「運動」「栄養」「休息」といわれています。栄養・休息を児童の生活を整えることで充足すると考えると、5領域の「運動」と「生活」につながるとおもわれます。
また、「心」の入り口と出口を考えた時、感覚機能を入り口。コミュニケーションを出口と言えると思います。
最後に社会性ですが、これはそのまま5領域の社会性になるとおもいます。
5領域をパッと言われたら関係性や、それぞれの抽象度がことなったりと分かりにくいと思いますが、上記のBPS理論を理解したうえで整理するとわかりやすいと思い報告とさせていただきました。