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ボランティアと現場の利益相反

ボランティアと現場は利益相反するため、福祉現場でボランティアを導入するための工夫を考察してみました。


 まず、ボランティアは無償で現場に入ってくるため現場の職員は自分たちの領域が侵されると心配があります。


 また、経営者・管理者はいつも現場から忙しい忙しいと聞いているためボランティアの話があると積極的に受け入れようとします。しかし、現場でのこの利益相反に気づいてないため現場に丸投げしてしまう。


 なんだったら、いい仕事したと・現場から感謝されるだろうなくらいに思っています。


 しかし、現場からしてみるとたまったもんじゃありません。


 なぜなら、自分たちがお金をもらってやっていることを「やりがい」だけで無償でしたいという人が増えたら自分たちの仕事がなくなるじゃないですか。  


 そのため、現場は積極的に受け入れることはなく「じゃあ、利用者の見守りしていて(内実なにもするな)」とボランティアに伝えほっときます。


 この状況が続けばどんなに鈍感なボランティアでも必要とされてないと気付き2〜3回で終わってしまいます。


 こういう事って、全国の福祉施設あるあるではないでしょうか。


 とは言ってもうまくいってない施設がないかというとそうでもありません。個人的な印象ですが、ボランティアを積極的に受け入れきれる施設職員は堂々としているように見えます。


 どんなに無償でボランティアする人がきても、自分たちの専門性や有用性は侵されないからではないでしょうか。


 では、どうすればボランティアと現場の利益相反がなくなるでしょうか。


 現場サイドから見てみると「受入れなれ」は必要とおもいます。どうしても、忙しい中仕事をしている現場は視野狭窄な状態。つまり、今日乗り切れば後はどうでもいい。ボランティアが定期的に来るようになることでどのような未来がくるかわからない状態。になり嫌々受け入れたり、忙しくて教えている暇はないという悪循環に陥っていると思います。


 教えないから、できる人が少ない、少ないから、忙しい、忙しいから、教えられないという悪循環です。


 次は経営・管理者はどうでしょうか。


 現場の安心感を与え続ける必要があると思います。


 上記のように利益相反にはあたらないよ。現場の仕事はなくならないばかりか、ボランティアを前提により高い仕事ができるのなら待遇も上がるよ。みたいなメッセージが必要ではないでしょうか。


 なかなか、このメッセージを経営者が現場に伝えることは難しい印象があります。しかし、一点興味深いことは、これができる施設の長はみんな現場経験があるということです。


 この辺にヒントがあると思います。


 最後にボランティア側はどうでしょうか。


 専門職の領海侵入している意識はあまりないと思います。


 なので、シンプルに頑張れば感謝されるっていうマインドはなくした方がいいと思います。


 具体的には近所の人に「お宅のお庭の手入れをお手伝いさせていただいてもよろしいでしょうか?」くらいのマインドがいいのではないでしょうか。


まとめ

ボランティアと職員の利益相反。それらをなくすために、職員・ボランティア・経営管理者と理解が必要。

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