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UAEでのディルハムと米ドルの使い方完全ガイド:両替、支払い、そして便利な情報

アラブ首長国連邦(UAE)を訪れる旅行者やビジネスパーソンにとって、現地通貨であるディルハム(AED)をどのように使いこなすかは大事なポイントです。UAEではディルハムが公式通貨ですが、米ドルも観光地や一部の店舗で利用できることがあり、その使い方について知っておくと便利です。ここでは、AEDとUSDの関係、両替や支払い時の注意点、キャッシュレス決済の活用法について詳しく説明し、UAE滞在中に役立つ情報を提供します。

1. UAEディルハム(AED)とは?米ドルとの関係


UAEの通貨であるディルハム(AED)は、1980年から米ドル(USD)と固定相場制を取っており、1ドル=3.6725ディルハムでほぼ一定のレートが保たれています。このペッグ制度により、UAEの経済は米ドルの安定性を享受し、為替リスクが抑えられています。UAEの主要輸出品である石油は米ドルで取引されるため、ディルハムと米ドルの固定相場制は経済安定に貢献しています。

一方、米ドルとの連動はメリットだけでなく、UAEの中央銀行が米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げや利下げに従わざるを得ない制約も生じます。これにより、国内の金融政策が独自に展開しにくく、経済の景気やインフレ状況が米国の影響を受けやすくなるのです。

2. AED紙幣のデザインと確認の注意点


ディルハム紙幣には独特のデザインが施されており、初めて手に取った方は少し混乱するかもしれません。例えば、10ディルハム紙幣の場合、片面には「10」と表示されている一方、裏面には「1.」と小数点が付いて表示されているように見えることがあります。こうしたデザイン上の違いは、誤解を招きやすい要因となります。両替時に額面を確認する際には、表裏の表示に注意し、受け取った金額が合っているか慎重にチェックすることが大切です。

両替後に「枚数が合わないのでは?」と不安に感じることがあっても、多くの場合はデザイン上の違いが原因です。この点を知っておくと、余計な心配を避けることができ、安心して現金を使うことができます。

3. 米ドルを街中で使える場所とその条件


UAEでは基本的にディルハムが公式通貨として使われますが、観光エリアや一部の高級施設では米ドルも受け入れられることがあります。米ドルで支払いが可能な主な場所や条件について以下にまとめました。

米ドルが使える場所

• 空港:UAEの主要空港(ドバイ国際空港、アブダビ国際空港など)のショップや飲食店では、米ドルでの支払いができることがあります。特に国際線が発着するエリアでは、観光客が利用しやすいよう米ドル対応が整っていることが多いです。
• 観光地の高級ホテルやレストラン:ドバイやアブダビの観光エリアにある高級ホテルやレストランでも米ドルが利用できるケースがあります。しかし、すべての店舗で対応しているわけではないため、事前に確認することをおすすめします。
• 一部の大型ショッピングモールや観光施設:観光エリアの一部ショッピングモールや観光施設でも米ドルが利用できる場合があります。ただし、現金ではなくクレジットカード支払いを推奨している場合が多いため、米ドル現金での支払いができるかどうかは店舗ごとに確認が必要です。

米ドル利用の注意点

• 為替レートが不利になる場合:米ドルで支払う際、店舗によっては不利な為替レートで換算されることがあります。例えば、公式レートが1ドル=3.6725AEDでも、店舗側が3.5AEDなど独自のレートを適用する場合があるため、金銭的に損をする可能性がある点に注意が必要です。
• お釣りはディルハムで返される:米ドルで支払いをした場合、お釣りはディルハムで返されることが一般的です。特に細かい額面での支払いの場合、計算が煩雑になるため、正確な金額を用意して支払う方がスムーズです。

4. ディルハムへの両替とそのメリット


UAE滞在中、ディルハムに両替して現地通貨を利用する方が多くの場面で便利です。両替所は空港や銀行、大型ショッピングモール内などに数多くあります。特に観光地では複数の両替所がレート競争を行っており、良いレートを見つけやすいです。米ドルを持参する場合でも、必要に応じて現地でディルハムに両替するのが無難です。

両替時のポイント

• 信頼性の高い両替所で交換する:空港やショッピングモール内の両替所は信頼性が高く、安心して利用できます。街中にも多くの両替所があるため、レートを比較してから交換するとよいでしょう。
一方でゴールドスーク近くのローカルな両替所はレートが良いのかローカル民が長蛇の列を成していました。必要はなかったので利用しませんでしたが、空港などではなくスーク近くの両替を利用する方がレートが有利だと反省しました。
• レシートの確認:両替後に受け取った紙幣がレシートと一致するか確認することも大切です。紙幣の額面表示の違いに慣れないうちは、スタッフの説明を受けるか、レシートの内容を確認するようにしましょう。

5. 小額硬貨やキャッシュレス決済の活用


UAEでは小額硬貨(0.5ディルハム=50フィルス)も存在しますが、観光客が利用するメトロの自動券売機などでは、1ディルハム以上の硬貨しか使用できない場合が多いです。そのため、小額硬貨は使える場所が限られており、1ディルハム以上の硬貨を多めに持つのが賢明です。

また、UAEはキャッシュレス決済が非常に普及しており、クレジットカードやデビットカードがほとんどの店舗で利用可能です。主要なレストランやホテル、観光施設はもちろん、ショッピングモール内でもキャッシュレス決済が一般的です。キャッシュレスでの支払いは為替レートの心配も減り、現金を持ち歩くリスクも軽減されます。

なお、JCBはほとんどの決済で対応していましたが、アメックスは多くの場所でダメでした。

キャッシュレス決済を利用するメリット

• 便利で安全:クレジットカードでの支払いは為替レートを気にせず、ほぼ自動で適用されるため便利です。また、盗難や紛失のリスクを減らすこともできます。
• スムーズな支払い:特に高級ホテルやレストランなどではクレジットカードでの支払いが主流であるため、スムーズに決済が進むというメリットがあります。

6. UAE通貨に関する豆知識と覚えておきたいポイント


• ディルハムの略称はAED:ディルハムは「AED」という略称で表記され、ATMや店舗のレシートでもAEDが使用されます。
• 1ディルハム=100フィルス:小額支払いには0.5ディルハムの硬貨(50フィルス)もありますが、利用シーンが限られています。
• 米ドルとの固定相場:米ドルに固定されているため、安定したレートで計算しやすいのが特徴です。

7. まとめ:ディルハムと米ドルを賢く使いこなしてUAEを楽しむ

UAEでの通貨に関する知識を押さえておくことで、旅をより快適に楽しむことができます。ディルハムは街中や観光施設のほとんどで利用できるため、ディルハムへの両替は現地での利便性を大いに向上させます。また、米ドルは空港や観光エリアで使える場合もありますが、為替レートが不利になるケースもあるため注意が必要です。

さらに、UAEではキャッシュレス決済も非常に普及しており、特に高額な支払いやショッピングモール内ではクレジットカードを利用するのが一般的です。こうした情報を活用し、UAEでの滞在がスムーズで安心なものになるよう準備を整えましょう。

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