Apple Vision Pro を買って触って感じたこと。vol.2 (2024/6/24)
Apple Vision Proを日本での発売よりちょっと早く手に入れて、実際に使ってみた体験を元に、購入を検討している方へのアドバイスをまとめた記事の続きです。
1. 価格の妥当性
Q: 60万円という価格は妥当か?
A: 確かに高額ですが、以下の点を考慮すると理解できる価格設定です:
最新の先端技術が詰まった革新的デバイス
高品質な映像・音響体験を提供
ハイエンド8Kテレビ、海外旅行と比較して極端に高いわけではない
将来的な機能拡張の可能性を含む
買うなら日本で購入するのがおすすめです。
現在の円ドルレート(現在159.76円)で換算すると税関での納税含めて計算すると、渡航費を無視できるとしても、日本で購入するほうが安いはず。
ストアスタッフが日本語で対応
2. 快適性と長時間使用
Q: 長時間使用しても快適か?
A: 初期は目の周りの疲労感が強かったものの、慣れと以下の対策で改善可能です:
体が慣れることで快適性が向上する傾向あり
使用時間の調整(2時間以内の使用がおすすめ)。目自体の疲労と目の周辺の疲れの関係で。モバイルバッテリの時間が2時間くらいなのでその限度で使うとよいかも。なお、バッテリーは給電しながら利用可能なので機械的には無限に利用できます。ちなみに、バッテリアウトすると真っ暗になります。(余談。バッテリアウトしなくてもハングアップする可能性はありますよね。AppleVisionやvisionOSは特に若いので、ほぼ経験ないですが、十分あり得ます。visionをかけて自動車運転する人の無謀さ。)
重量バランスの調整のためにバッテリを後頭部につけるキットを自作する人たちもいるが、難易度高い。
なお、最初はデュアルバンドを使っていましたが2時間程度だとシングルバンドとの差を感じなかったので、今はシングルバンドを常用しています。シングルのほうがゲストに貸すときに調整しやすい気がするのと、髪型崩れを軽減できる面でも有利です。
髪型といえば整髪料との相性が悪いです。
視線とハンドジェスチャーだけで操作するのはまだ気疲れします。
今後も物理的なフィードバックがほしい場面が残ると感じました。happtic内蔵のかまぼこの板のようなものにプロジェクションマッピングみたいに映像を載せるような発想のコントローラが出てきてほしいです。
3. コンテンツの充実度
Q: 現時点で十分なコンテンツがあるか?
A: 現状ではやや限定的ですが、以下の点に期待できます:
Apple TV+での没入型コンテンツ。1週間でほぼ全部のimmersiveコンテンツを消費しました。どれもこの人生で見れてよかったです。(例:綱渡り、恐竜、サイ、サッカーハイライトなど)
JPのAppStore, Apple TVのサービスインが先日ありました。JPアカウントで全部利用できます!
恐竜の映像は植物の描写がリアルでした。オーストラリアのモスマンゴージを旅行したときの記憶が蘇りました。
ミラーリングしながらゲストモードを使っていてApple TV+を再生すると映像が暗くなります。最初ミラーリングが原因だと気付けず、困っていました。
空間アプリケーション(例:日経の地震コンテンツ。日本列島を下から眺めたのは人生初でした。大地震が比較的浅い部分で起きていることが視覚的に学べました。博物館でも体験できないvision特有の表現でした。GUCCIアプリの映像と飛び出す3Dの組み合わせも斬新な体験でよかったです。星図アプリは見つめている星の星座を紹介してくれました。これもvision特有の体験でした。アートワーク購入アプリもどこかにトリップしているかのような不思議な空間で日常から離れた体験ができます。)
ファンタジーや映画の世界にテーマパーク的に訪問するアプリがもっとほしい。
visionOS2では過去の平面写真を立体化する機能がつきます。過去の写真の瞬間をvisionごしに今見ているような不思議な感覚になります。
live photoとの関係やspatial photoの生成し直しに関して意見がありますが、visionOS2公開前なので控えます。
今後のサードパーティ開発者によるアプリ増加
特にバーチャル旅行、エンターテインメント体験の拡充に期待
4. 日常生活での実用性
Q: 日常生活でどの程度活用できるか?
A: 以下のような用途で活用可能です:
映画・動画視聴の没入型体験
圧倒的。映画館モードで映画を見ると、良い映画館を自分専用で作ってもらったような印象になります。下手な映画館に実際行くよりもこっちの方が良いのでは?と思います。これがフライトや新幹線のなかで同じように利用できるのは革命的です。
仕事用の仮想ディスプレイとして
vision2ではよりワイドな8K仮想ディスプレイが提供されます。が、疲労を考えると普通のモニタが使えない場面でしか利用するメリットがないと思います。フライト中や新幹線など。
AppleIdをMacBookと連携する必要があるので、会社MacBookと連携できない場合、業務に利用できないです。
教育・学習ツールとして。
子供の体験学習に使えたら理想なのですが、少なくとも幼児に使えないので残念です。iPadのような気軽さがあれば、この分野が伸びるでしょうね。
バーチャル会議や遠隔コミュニケーション
ペルソナでの会議をまだ体験できていません。どなたか一緒にお話ししませんか?
なお、パススルー機能の解像度制限には注意が必要です。MacBookやiPhoneのモニタを見ようとすると文字が滲むような感じで見えるので実用しづらいです。ある程度離れると比較的にマシになるので、どうして読みたいときは老眼みたいな感じで離れる必要があります。
5. 他デバイスとの互換性
Q: 既存のAppleデバイスとの連携は?
A:
MacBookと同じApple IDでの連携が必要。BYODなど、会社のデバイスとの連携ができない場合は、仮想ディスプレイを利用できないです。
iCloud連携で基本設定やデータを引き継ぎできるのが快適でした。
iPhoneのFace IDは使用不可。しかもパスコード画面になかなか遷移しないのでイライラします。この点は今後のアップデートを待ちたいです。
Apple Watchとの相性は良好。iPhoneのFace IDでの認証を回避できる意味でvisionとwatch, iPhoneの3点セットでの利用がおすすめです。
6. 視力補正
Q: 視力が悪い場合でも使用可能か?
A:
インサートレンズなしでもソフトコンタクトレンズがあれば十分利用できる。むしろインサートレンズだとゲストに貸すのが大変になる。また、インサートレンズありだと昼間にコンタクトレンズを入れていると外す必要が生じる。(インサートレンズなしだと夜間にコンタクトレンズを外した後で見えないという逆の現象が起きますが。)
目が乾く気がする。発熱するとファンが回るため?
ICLやレーシックなど、視力自体をよくする手術を受けるほうが快適そう。
将来的には、ソフトウェア側で視力補正して近視の人でも気にせずに利用できるようになってほしぢえすね。
7. 将来性
Q: 今後のアップデートや機能拡張の可能性は?
A:
visionOS 2で一定の機能を実装しすくなり、ハード販売国が広がったので、さらに楽しいアプリが出てくる機運が高まっている。
サードパーティ開発者によるアプリ・コンテンツの増加。特に、エンタメと教育、旅行、不動産での活用拡大はすぐ想像できる。
AirBnBアプリのコンセプトは素晴らしい。
Vol.1はこちらです。
使っていくなかで気づいた点が増えたらまた続きを書きたいと思います。
質問あればお気軽にコメントください。