4/18 経堂Bar Penta ライブ備忘録
昨日のライブになりますが、お越しくださった皆様ありがとうございました!
素晴らしい先輩お2人のご協力もあり楽しい演奏となりました。来てくださったお客さんも機材や演奏内容に興味を示してくれたみたいで演奏後色々質問しに来てくれたりして面白かったです。
今回色々と自分の中で発見があったので備忘録として書き出してみようと思います。今回は専門的な内容になります!
Sensory Percussionのセッティング
このライブに向けて曲ごとに音色のセッティングを分けて用意して行ったんですが、実際に2セット演奏を通してみて問題点がいくつか見えました。やっぱり実際に現場を踏んでしか学べないものがありますね…
一つは音そのものの問題です。家でヘッドホンで音選びをして、小さなスピーカーで簡単に確認して行っても、お店のスピーカー環境で音量を上げて演奏すると「この音だけ急に大きくなりすぎる」「このバスドラの音色はスピーカーからの音が割れてしまう」といった事が多々ありました。
以前高岩遼くんの仕事でご一緒したYaffleさんが最近関ジャムに出演していたときに言っていた『最近の音楽はスピーカーが良く鳴るように考えられている』という話を強烈に思い出しました。
その話を聞いた時はそこまでピンとは来なかったんですが、こういうことか!となりました笑ギタリストやベーシストがよくアンプまでが自分の楽器という言葉を使いますが、このSensory Percussionも同じでスピーカーから音が出て初めて楽器として成立するので、スピーカーを持ち歩くのはまぁ無理として(笑)再生環境でそのスピーカーを一番よく鳴らせる音作りをしていく必要がある事がわかりました。
二つ目は音色変更のコントロールの問題です。今回は曲ごとに1セット音色を組んで行ったんですが、曲中に好きなセットにいつでもいけるようにフィジカルコントローラーをセッティングする必要がありそうです。
ちなみに僕はAKAIのMIDI MIXをフィジカルコントローラーに使っています。そしてその各音色のフィルターやEQ、リバーブなどをあらかじめ作り込んで演奏中に操作したいところだけMIDI MIXのツマミでいじれるようにしていたんですが、シンセサイザーのように基本的にツマミでいつでも操作できるようにセッティングして行った方が良さそうです。
キーボード/シンセ弾きも基本ずっとツマミをいじったりプリセットを変えながら演奏してますもんね。そういった直感的な操作がいつでもできるセッティングへ変更しようと思います。
MIDI MIXもひとつの楽器としてツマミやボタンと自分の演奏中のアイデアが直結するように操作を練習していくくらいの感じで良さそうですね。
曲とコード進行
Lo-Fi Hip Hopの好きなアーティストのカバー曲を数曲持って行ったんですが、コード進行が4小節か8小節のシンプルなものをずっとループしているだけのもので特にはっきりとしたメロディーもないものだったので少し不安になり、ウェインショーターやハービーハンコックの曲、普段のジャズライブでやってる僕のオリジナルなども持って行きました。
やってみて気づいたのはそのLo-Fiカバー曲の方が自由度があり有機的にアンサンブルを作っていけたこと。
僕はコードやスケールを使って演奏しないのでどんな曲を持って行ったら楽しいのかというところの価値観が分からないので不安要素でもあったんですが、シンプルな4小節のループだったり決まったメロディーが無かったりしても問題はないよと共演者に確認がとれました。
逆にコード進行自体にストーリーやドラマがあるものよりも、そういったシンプルなものの方が今僕がやりたいことには合ってるんじゃないかというアドバイスももらえました。
この辺は僕にとってはホントありがたい気づきです。あと4小節のループとかでも、Hip Hopのレジェンドトラックメイカー(J Dillaとか)のコードってずっと聴いてても飽きないやっぱり凄いものが多いから、その辺りのカバーを持ってきても面白いかもという話にもなりました。
Sensory Percussionのみでの演奏
のみって言っても今回はライドシンバル1枚使いました。ドラムは全てメッシュヘッド、ハイハットも無しです。
これは縛りを作っていたわけではなくて、生ドラムは音量が大き過ぎてジャズライブハウスではスピーカーからのエレドラの音と混ざらないと思ったのと、ハイハットも電子音でやった方がコンセプトとして音を統一できると思ってのたまたまだったんですが、結果シンバル1枚はあって良かったです。
エレドラはどうしても生ドラムに比べるとダイナミクスが狭まりそこが良いところだったりもするんですが、演奏が盛り上がった時に生の打楽器がある事で音量が出せるのでそこで助けられた場面がたくさんありました。
懸念していたエレドラとの音もうまく混ざってくれたので今後も導入する方向で問題なさそうです。
そのダイナミクスですが、やっぱり生ドラムの演奏の感触が身に染み付いているのでやっぱりまだ戸惑うところがあります。ホント、グランドピアノとキーボードを行き来するピアニストってどうなってんだって感じです(笑)
ドラムソロが回ってきて盛り上がった時なんかはモニタースピーカーからの音量が足りなくなってメッシュヘッドを叩く音の方が目立つ瞬間なんかもありました。Sensory Percussionの長所を引き出せるドラミングに良い意味で切り替える必要もありそうです。
まとめ
やっぱり実際に本番をやらないと楽器は上達しないって事ですね!笑 家で制作ばかりしていても気づかなかった事がたくさんありました。僕はエレクトリックドラマーとしてはまだまだ初心者だと思っているので、生ドラムと同じレベルで自分の身体の一部として使いこなせるように更に研究を続けようと思います。
次回のライブはまた大幅に内容がアップデートできそうです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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