テキサスホールデムのアウツについて‐2と4の法則とソロモンの法則ー
フロップ時点で15枚のアウツがある場合、ターンとリバーでアウツを引ける可能性はどのくらいあるでしょうか?
このノートを読めば上の問題に2と4の法則以上の精度で答えることが可能となります。
ポーカーのオッズを簡単に計算する方法 - 4と2の法則
4と2の法則は、ターンやリバーでのポーカーオッズを計算する簡便な方法です。
2枚のカードが来る場合は4倍、1枚のカードが来る場合は2倍するだけでおおよその確率がわかります。
例えば A♣K♣ を持っていて、フロップが Q♣7♣5♦ となったとします。相手はベットします。
ここで 4 と 2 の法則を使ってターンでフラッシュをヒットする確率を調べたい。
アウツが9枚、カードが1枚(ターンの確率を計算するため、リバーは無視する)なので、アウツに2を掛けた。
9 * 2 = 18
ターンでフラッシュをヒットする確率は18%です。
同じ状況で、今度は相手がオールインしてきた場合を考えてみましょう。
この場合、9枚のアウツがあり、2枚のカードが来ることが分かっています(このシナリオでは、これがハンドの最後の決定なので、ターンとリバーの確率を同時に計算することになります)。
9 * 4 = 36
ターンまたはリバーでフラッシュをヒットする確率は計算上では36%です。
しかし実際のオッズとして35%になります。
4と2の法則は100%正確ではありませんが、とても簡単に計算できますしアウツが少ないときはほとんど誤差はありません。
しかし誤差はアウツが増えれば増えるほど広がっていくためアウツが多くなった場合はほかの計算の方法が有用となります。
ソロモンの法則
ポーカーのオッズ表から4と2の法則を使ってすべてのオッズをチェックすると、アウツの数が多ければ多いほど、この法則の精度が低くなることに気がつきます。
そこで、より正確にオッズを計算するために使用されるのがソロモンの法則になります。
ソロモンの法則とは、「4と2の法則」を8以上のアウツの数に適用する場合、8以上のアウツの数だけ、結果から1パーセントずつ引くというものです。
例えば
アウツの表を見てみると、オープンエンドストレートフラッシュドローのアウツは15個であることがわかる。
このドローに4と2の法則を適用すると、次のような結果になります。
ターン&リバー:15 * 4 = 60 つまり、ターンかリバーでこのドローが当たる確率は60%である。
ここで、より正確な結果を得るために、ソロモンの法則を適用する必要があります。
ポーカーでのアウツの数え方
まず、結果から何%差し引くかを計算します。このドローのアウツの合計数15から、ソロモンの法則のアウツの数8を差し引きます。
15 - 8 = 7 つまり、4と2の法則の結果から7%を差し引く必要があります。
この場合
ターン&リバー: 60 - 7 = 53 つまり、ターンまたはリバーでこのドローをヒットする確率は53%ということになります。
53%は54.1%(ポーカーのオッズ表で、オープンエンドストレートフラッシュドローが当たる確率)にかなり近いことがおわかりいただけると思います。
ターン&リバーのアウツの計算結果と実際のオッズの比較はこちらです。
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