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6月の幸福の科学ニュース

早いもので、今年も半分が終わってしまいました。
さっそく先月のニュースを振り返りましょう。幸福の科学を中心に、カルトや宗教2世関連の話題を扱います。


・「習近平Xの襲撃に備えよ」!

今年の幸福の科学は面白い話題が少なく、わりとへいわなせかいです...


と思いきや、どーーーん!!!

すごいのが出て来ました。

幸福の科学 公式チャンネルが7日、突如YouTubeに投稿した動画が、強烈なインパクトをもたらしました。タイトルは「大川隆法総裁「エドガー・ケイシーによる夢判断リーディング」―習近平Xの襲撃に備えよ―悪質宇宙人先遣隊のバトルシップ発見!コロナによる大量殺戮の目的は地球征服」。

内容は、大まかにいうと「習近平と合体した悪質宇宙人”習近平X”が地球を乗っ取りにくるから、エル・カンターレ(大川隆法)への信仰心で対抗しよう」というもの。

地球征服、大量殺戮などの物騒な文言が並んだり、現職の国家の首脳が悪質宇宙人と一体化しているなど、近年ますますあらぬ方向に進んでいる大川隆法さんの妄想ワールドが全開の内容です。

筆者既報の記事もご参考までに。

この動画が発見されたとき、Twitter上で活動する幸福の科学ウォッチャーたちは、突然の教団職員(”イタコ芸先遣隊”)らの動画による腹筋への襲撃に耐えきれず、たちまち悪質宇宙人に”乗っ取られて”しまい、自身の名前の末尾に「X」を付け足すというパロディ行為を行う人物が相次ぎました。

幸福の科学ウォッチャー界のレジェンド、いや、もはや神であられる「ちゆ12歳」氏も本件に反応。本記事執筆時点で、ツイートに3000を超える”いいね”が寄せられました。


ちなみに、動画の右側のおじさま(喜島克明)は元・幸福の科学学園の校長です。こんなクレイジーな妄想を垂れ流すような人が校長を務めるような学校、怖過ぎます。これも宗教2世問題の一環として捉えていきたいところです。
社会通念や常識と著しく乖離した言説を平気で垂れ流すような人間が、カルト宗教系学校の校長を勤めていたわけですから。このような言説を生徒にも刷り込んでいた可能性がありますし、だとすれば、それが生徒の健全な発育を妨げていた恐れもあるでしょう。

現に今年一月には、同学園の卒業生と見られる人物が成人式を”乗っ取り”、幸福の科学の宣伝をするという事件も発生しました。これも同学園の「宗教教育」の成果であり、カルトが生み出した果実=カルト2世による、政教分離原則を踏みにじる反社会的布教行為です。こんな生徒を輩出してしまう同学園は、一体生徒にどんな教育をしているのか、実態解明が求められます。

参照:幸福の科学信者が“成人式ジャック” 壇上でエル・カンターレの宣伝=小田原市ーやや日刊カルト新聞

・NHKの”宗教2世番組”、全国で再放送

先月、NHK総合の関西ローカルで放送された「かんさい熱視線 「私たちは“宗教2世” 見過ごされてきた苦悩」」。好評だったのか、17日、全国ネットで再放送されました。筆者は録画しましたがまだ観ていません。早く観なければ。

・ネット上でも複数の”2世記事"

NHKの影響もあって、ネット上でも宗教2世を扱う記事がいくつも登場しました。

一つは『論座』に掲載された「NHKの特集連発で揺れる「カルト2世問題」の行方」。カルト問題を20年近く取材して来たという藤倉喜朗氏による、濃厚な記事。現在は有料記事になってしまったため、無料では途中までしか読めないのが惜しいところです。しかし、むしろあれほど中身の濃い記事が、公開直後は無料で読めたというのは太っ腹でした。2世問題に関心がある方なら、お金を払ってでもぜひ読んでいただきたいです。何しろ藤倉氏は宗教2世問題に関しては、日本で最先端クラスのジャーナリストの一人でいらっしゃいますから。

二つ目はAERA dot.に連載されている「【連載】カルト2世に生まれて」。すでに4本もの、カルト2世のインタビュー記事が載っています。

カルト2世という言葉が目を引きますが、この記事の筆者が言っているカルトとは「「宗教的崇拝。転じて、ある集団が示す熱烈な支持」(大辞泉)」という辞書的な定義にとどまっており、カルトの専門家による議論を踏まえていない点は少し残念でした。(専門家の間では「カルトとは人権侵害を行う団体だ」などと言われたりします)

とはいえ、「親が子に信仰の選択権を与えないほどに熱狂的な信者であり、そうした家庭環境で育った子どもをカルト2世と呼ぶ」という問題設定は、(議論の余地はあるものの)取り立てて間違っていないでしょう。それに、親のみならずカルト教団の問題にも一定程度は触れていた点で、評価できる連載だと言えます。

連載の第一回より、筆者の問題意識がうかがえる部分を引用します。

「カルト2世として生まれた子どもは教団の教えと、その特有の価値観に基づいて育てられるため自分で環境を選べない。そのため友人関係や恋愛、部活動、学校行事、進学・就職、結婚など人生におけるさまざまな場面で、自分の意思とは異なる選択を強いられたり、葛藤や苦悩を味わったりすることが多い。」


そして三つ目は、『クリスチャントゥデイ』に載ったこちらの記事。あまりにぶっ飛んだ内容でたまげました。

(第2回より引用)「そして、真に「宗教2世」の問題を解決するのは、法律でも心理学でもない。それははっきり言って「宗教家の仕事」だ」


・筆者Twitterアカウント、幸福の科学の申し立てでロックされる

ついに、この時が来てしまった。

これまで、幸福の科学の元信者など、教団に批判的な人物のTwitterアカウントたちは、何度もロック・凍結されて来ました。そして11日、私も犠牲者となりました。詳細は既報の通りです。

率直に言って、筆者は自分というものがズタズタに引き裂かれた気分です。数年前までは、私も大川隆法を信じていたんですよ。それが今では、教団に潰されるほどの”札付き”になってしまいました。アイデンティティが崩壊して、私とは一体何者なのか、よくわからなくなったように感じます。

・田村正和氏の霊言が公開

久々に、亡くなったばかりの有名人の霊言をやりやがりました。しかも2本。

・立花隆氏の霊言が公開

またやりやがったようです!立花隆はどうやら天国に帰れなかった「知の虚人」だ、とかなんとか言っているそうです。これ以上、霊言なる根拠のない言説で故人を貶めるのはやめるべきです。

と、確認のため霊言の紹介ページを見ようとしたら、なぜか消えていました。
一体どんな事情か知りませんが、地球至高神がご収録あそばされた神聖なイタコ芸の記録を抹消するとは、文字通り神をも恐れぬ暴挙!天に唾する阿鼻叫喚の所業!犯人は不信心な教団職員でしょうか。恥を知りなさい!

(画像:抹消された教団公式ページ。「お探しのページが見つかりませんでした」とありますが、そこは”地球の裏側で木の葉一枚が落ちるのも分かる”とも言われる大川氏の偉大な霊能力で見つけて欲しいものです)

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・「大川隆法から学んだこと」元信者の投稿に反響

元信者のひなこ氏が投稿したツイートが、多くの反響を呼んでいます。上記の内容は、筆者の目から見ても大川隆法の行動原理をよく表していると感じます。これらの行為を臆面もなくやってみせるのが、大川氏がカルト教祖として成功した秘訣でもあるでしょう。

・現在の教団職員数が判明か

中の人は元教団職員だという「幸福の科学2世信者の会」氏による情報です。

おまけ 今月もバズった幸福の科学! 筆者もリプライで乗っかる



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