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HSPやINFJは「苦手な人の中にある自分の短所」に気づけると自己の投影が理解でき、客観的な視点を獲得できる

10年ほど前、自分より少し年長のある男性のことが嫌いでたまらなかった。

彼のやることなすこと腹が立ち、同じ空間にいるだけではらわたが煮えくり返る。

当時は「虫唾が走るとは、こんな感覚か」と実感したものだ。

しかし、あるとき気づいた。

「自分と彼の中には、決して共通項が少なくない」と。

僕が自分で嫌っている認めたくない自分の短所を、彼は色濃く持っていた。

人は自分の長所を認めるのに抵抗がない。なぜなら長所は、外側から褒めてもらいやすいから、自己承認もしやすい。

しかし短所となると、誰でも目を背けたくなるものだ。

その短所は、誰かを通して突き付けられることがある。

僕にとっては、その年長の男性がまさに自分の短所の特徴を色濃く持った人物だった。

防衛機制の投影と呼ばれるものだが、これに気づけるとそこまで腹が立たなくなる。

自分の短所を他者というスクリーンに映し出すのが投影だ。

投影に気づけると、メタ的な視点を獲得できる。

もしあなたが憎くてしかたのない人の存在で苦しんでいるのなら「私とこの人の似ている短所は何だろう?」と洗い出してみよう。

正直、勇気がいるし苦しい行為だ。

全て受け止めきったあと、あなたはこれまでと異なった視点で自分自身を見つめられるようになるにちがいない。

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