農薬専業の化学薬品メーカー「クミアイ化学工業」の財務諸表(第75期第2四半期)を見てみる
「クミアイ化学の純利益31%増、投資利益が拡大 11〜7月」という記事が目についたので、クミアイ化学工業株式会社をEDINETで調べてみることにした。
・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS
![](https://assets.st-note.com/img/1694316694479-scx6ZIQn7K.png?width=1200)
まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字に着目する。まず受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2022年10月31日)が、497億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間 (2023年4月30日)は、605億円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)は、前連結会計年度が、384億円だったのに対して、当第2四半期連結会計期間は、338億円と減少している。次に現金及び預金(流動資産)は前連結会計年度が、223億円だったのに対して、当第2四半期連結会計期間は、282億円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)は、前連結会計年度が、139億円だったのに対して、当第2四半期連結会計期間は、141億円と増加している。次にのれん(無形固定資産)は、前連結会計年度が、34億円だったのに対して、当第2四半期連結会計期間は、30億円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)は、前連結会計年度が、210億円だったのに対して、当第2四半期連結会計期間は、251億円と増加している。ここの数字は気になった。次に負債。短期借入金(流動負債)は、前連結会計年度が、226億円だったのに対して、当第2四半期連結会計期間は、367億円と増加している。支払手形及び買掛金(流動負債)は、前連結会計年度が、209億円だったのに対して、当第2四半期連結会計期間は、210億円と増加している。長期借入金(固定負債)は、前連結会計年度が、122億円だったのに対して、当第2四半期連結会計期間は、104億円と増加している。そして利益剰余金は、前連結会計年度が、866億円だったのに対して、当第2四半期連結会計期間は、953億円と増加しているので、当第2四半期連結会計期間は稼いでいることが分かる。第2四半期連結会計期間の負債合計(913億円)よりも、純資産合計(1336億円)の方が上回っているので悪くはない。
・四半期連結損益計算
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次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第2四半期連結累計期間(自 2021年11月1日 至 2022年4月30日)が、722億円だったのに対し、当第2四半期連結累計期間(自 2022年11月1日 至 2023年4月30日)は、954億円と増加しているが、売上原価も前第2四半期連結累計期間が、542億円だったのに対し、当第2四半期連結累計期間は、721億円と増加している。これは農薬の原材料の輸入(ウクライナのこと)などが影響しているのか。一方で、営業利益は、前第2四半期連結累計期間が、78億円だったのに対し、当第2四半期連結累計期間は、126億円と増加しているので、当第2四半期連結累計期間の営業の調子は良かったようだ。四半期純利益は、前第2四半期連結累計期間が、81億円だったのに対し、当第2四半期連結累計期間は、103億円と増加している。気になったのは、持分法による投資利益(営業外収益)で、当第2四半期連結累計期間は37億円が入り、為替差損(営業外費用)で当第2四半期連結累計期間は36億円が入ってきていること。
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