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“年利実質18%”で話題の自動積立預金サービス「ヤマダ積立預金」で思うこと。

ヤマダデンキの「ポイント還元年利18.5%」のキャンペーン、正直、誰が信じるんだ?銀行じゃありえない利率だし、まるで宝くじのような話。SNSでバズった結果、みんなが群がったところで「キャンペーン終了!」なんて言われたら、誰もがその真実を疑うべきだろう。ホームページには詳細な説明が載ってるかと思いきや、大事な情報は抜け落ちている。こうした「お得感」に踊らされている時点で、冷静さを欠いていると言わざるを得ない。仮に本当に18.5%の年利が実現できるのであれば、銀行は何をしているのか?現状、私たちの預金金利はほぼゼロに近い中で、ヤマダデンキのポイント還元が銀行を超える金利を提供できるとしたら、むしろその仕組みを疑わざるを得ない。電化製品を売るより、金融ビジネスで大儲けしようとしているのかもしれないが、ポイント還元で銀行並みの利率を提供するのは、電気代が異常に高いのと同じくらい、無理がある話だ。年利18.5%という数字を見て、多くの人が「これ、投資じゃん!」と思うだろうが、投資の本質を理解しているかどうかを疑問に思う。投資とは、単にお金を増やすことではない。社会や企業の成長に資金を提供し、リスクを取ってその成長を支援する行為だ。お金を預けて利子を得るのも投資かもしれないが、そのお金がどこに流れ、どんな影響を与えるのかを理解し、リスクを背負う覚悟が必要だ。しかし、日本人はよく「リスクより保証」を求める傾向がある。SNSでバズる「実質〇〇%還元」なんて話を見て、つい飛びついてしまうのは、リスクを取るよりも目先の利益を求める癖がついているからだ。アメリカの「ハゲタカ」と呼ばれる投資家たちは、リスクを恐れず大胆な投資をすることで成長を促進しているが、日本では元本保証で確実に得をしたいという意識が根強い。結局、日本では「投資」を語るよりも、「どれだけ還元されるか」に焦点を当てがちで、それが本当の投資とは程遠い。この問題が示唆しているのは、私たちが「投資」の本質を本当に理解しているのか、またはただの短期的な利益に飛びついているだけなのかということだ。ヤマダデンキの話が「お得」だけの問題にとどまらず、日本人の投資に対する無理解や過度な安心感を浮き彫りにしていると考えるべきだろう。


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Kazutaka Kobayashi@論理的思考×課題解決
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