魔法瓶を中心に調理器具の製造販売を行う象印マホービン株式会社の財務諸表(第79期 第3四半期)を見てみる

今回は、象印マホービン株式会社をEDINETで調べてみることにした。

・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、341億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、355億円と増加している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、252億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、237億円と減少している。次に受取手形及び売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、140億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、119億円と減少している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、60億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、70億円と増加している。次に電子記録債権(流動資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、15億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、13億円と減少している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、4億900万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、3億2800万円と減少している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、74億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、74億円と変化なし。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、24億6700万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、24億1200万円と変化なし。次にリース資産(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、21億7300万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、17億1400万円と変化なし。次に工具、器具及び備品(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、17億2800万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、18億2400万円と増加している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、4億7200万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、4億700万円と減少している。次にソフトウエア(無形固定資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、4億6100万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、5億4000万円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、69億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、74億円と増加している。次に退職給付に係る資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、33億4500万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、34億7100万円と増加している。次に繰延税金資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、6億200万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、5億6300万円と減少している。

次に負債の部。支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、100億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、82億円と減少している。次に未払費用(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、53億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、45億円と減少している。次に返金負債(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、20億4600万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、21億5400万円と増加している。次に賞与引当金(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、11億7500万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、5億500万円と減少している。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、9億6500万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、2億1100万円と減少している。次にリース債務(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、5億1700万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、5億4900万円と増加している。次にリース債務(流動負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、5億1700万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、5億4900万円と増加している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、28億4400万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、28億2600万円と減少している。次にリース債務(固定負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、16億8900万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、12億3600万円と減少している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、15億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、15億円と変化なし。次に繰延税金負債(固定負債)で前連結会計年度(2022年11月20日)が、9億1200万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、19億100万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2022年11月20日)が、672億5300万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年8月20日)は、686億6400万円と増加しているので、稼いでいる。当第3四半期連結会計期間の負債合計(264億円)と純資産合計(832億円)のバランスを観ると、純資産合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第3四半期連結累計期間 (自 2021年11月21日 至 2022年8月20日)が619億2300万円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2022年11月21日 至 2023年8月20日)は619億3800万円と増加している。次に売上原価は前第3四半期連結累計期間 (自 2021年11月21日 至 2022年8月20日)が425億8400万円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2022年11月21日 至 2023年8月20日)は422億7700万円と増加している。次に営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2021年11月21日 至 2022年8月20日)が45億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2022年11月21日 至 2023年8月20日)は42億円と減少しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は良くなかったようだ。次に四半期純利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2021年11月21日 至 2022年8月20日)が37億1300万円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2022年11月21日 至 2023年8月20日)は38億4500万円と増加する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)と為替差損(営業外費用)が発生していたので、過去の報告書を遡って調べてみることにした。2018年11月21日から2023年8月20日までをトータルすると為替差益の額が大きい。最後に報告書を見ると、当第3四半期連結累計期間の売上高は円安の影響で海外売上高の円換算額が増加。前年実績から増加し前年同期と比べると増加。製品区分別では、調理家電製品は前年を下回る。リビング製品や生活家電製品は順調に推移。国内売上高は前年同期と比べると減少、海外売上高は前年同期と比べると増加。海外では中国の売上は低調。東南アジア、韓国は好調に推移。利益は、原材料価格の上昇や円安による輸入コストの増加に対する価格転嫁を進める。が、販売費及び一般管理費が増加し、営業利益は前年同期と比べる減少。経常利益は前年同期と比べると減少。なお、海外では北米と東南アジアで炊飯ジャーは好調に推移。国内ではステンレスマグやステンレスポット、ステンレススープジャーが好調に推移。と書かれている。国内でステンレスマグやステンレスポット、ステンレススープジャーが好調なのは、物価高で節約志向の人が増えている可能性があると考察する。


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Kazutaka Kobayashi@論理的思考×課題解決
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