世界最大級のセラミックスメーカーである日本碍子(ガイシ)株式会社の財務諸表(第158期第2四半期)を見てみる

「能登半島地震の影響 日本ガイシ 3つの工場で生産停止」という記事が目についたので、今回は日本碍子(ガイシ)株式会社をEDINETで調べてみることにした。

四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず棚卸資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、2144億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、2297億円と増加している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1684億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1891億円と増加している。次に受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1201億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1272億円と増加している。次に有価証券(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、462億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、412億円と増加している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1724億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1751億円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1264億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1301億円と増加している。次に無形固定資産で前連結会計年度(2023年3月31日)が、64億1400万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、66億2200万円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、582億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、639億円と増加している。

次に負債の部。支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、448億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、465億円と増加している。次に1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、348億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、367億円と増加している。次に短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、111億4300万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、113億円と増加している。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、41億6400万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、76億4500万円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1673億5300万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、1601億9200万円と減少している。次に社債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、400億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、400億円と増加している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、202億8300万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、209億2200万円と増加している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、202億8300万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、209億2200万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、4405億3000万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、4486億300万円と増加しているので、稼いでいる。当第2四半期連結会計期間の負債合計(3958億円)と純資産合計(6871億円)で純資産合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が2746億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は2828億円と増加している。次に売上原価は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が1932億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は2079億円と増加している。次に販売費及び一般管理費は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が426億4800万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は424億4000万円と減少している。次に営業利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が388億800万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は324億8500万円と減少しているので、当第2四半期連結累計期間の営業の調子は悪かったようだ。次に経常利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が345億3300万円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は289億4000万円と減少している。次に四半期純利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年9月30日)が265億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日)は181億円と減少する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)と為替差損(営業外費用)が発生していたので、過去の報告書を遡って調べてみることにした。2019年4月1日から2023年9月30日までをトータルすると、為替差損の額が大きい。最後に当社グループのエンバイロメント事業は半導体供給不足の緩和を背景とした自動車生産台数の回復や排ガス規制の強化等により中国市場を中心に自動車関連製品の出荷が増加。デジタルソサエティ事業は半導体やデータセンターの投資停滞により半導体製造装置用製品や電子部品の出荷減少。エネルギー&インダストリー事業は米国市場を中心にがいし製品の出荷が増加。これらの結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は、半導体製造装置用製品等の物量が減少した一方、為替円安によるプラス効果に加え、自動車関連製品の物量が増加したことから前年同期と比べると増加。利益(営業利益)は、自動車関連製品の物量が増加したものの、半導体製造装置用製品等の物量減に加えてインフレに伴う労務費上昇等が影響し前年同期と比べると減少。といったことが書かれている。今回の令和6年能登半島地震により、3つの工場で生産停止となり、工場では自動車関連のセンサーなどを製造していたということで、日本国外への自動車関連製品の出荷に影響が出る可能性があり、その結果お金の流れにも変化があると推測されるので、今後の動きが気になるところである。


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