日本の鉄鋼メーカーである新日本電工株式会社の財務諸表(第125期半期)を見てみる
今回は新日本電工株式会社をEDINETで調べることにした。
貸借対照表,バランスシート/BS
「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。
次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2023年12月31日)が、386億円だったのに対し、当中間連結会計期間(2024年6月30日)は、383億円と減少しているので、稼いでいない。当中間連結会計期間(2024年6月30日)の負債合計(262億円)と純資産合計(714億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。
損益計算書
次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前中間連結会計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年6月30日)、19億円だったのに対し当中間連結会計期間 (自 2024年1月1日 至 2024年6月30日)は、22億円と増加しているので当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)は調子がよかったようだ。最後に報告書をみると、合金鉄事業。主力製品である高炭素フェロマンガン市況の下落に伴い、売上高は前年同期と比べ減少。利益面においても国内合金鉄事業のマージンが前年同期と比べ縮小。以上の結果、合金鉄事業の売上高は24,140百万円(前年同期比15.3%減)、経常利益は446百万円の損失(前年同期実績314百万円の利益)。機能材料事業。令和6年能登半島地震により、拠点となる富山工場と妙高工場が被災したものの、3月12日に全品種の製造を再開。電子部品関連では依然として主要ユーザーによる在庫調整が長引いており、酸化ジルコニウムや酸化ほう素の販売数量は前年同期と比べ減少。水素吸蔵合金及びリチウムイオン電池正極材受託事業など、車載用電池材料についても定期修繕等による減産などにより販売数量は前年同期と比べ減少。マンガン化成品は、付加価値に見合った価格への見直しが進んだため業績は堅調に推移。フェロボロンは、需要が堅調に推移し販売数量は前年同期と比べ増加。以上の結果、機能材料事業の売上高は6,331百万円(前年同期比0.2%増)、経常利益は576百万円(同13.9%増)。焼却灰資源化事業。定期修繕を実施したことにより処理量は前年同期と比べ減少。一方、電力コスト上昇分の焼却灰処理価格への転嫁や貴金属市況上昇に伴う回収金属価格の好転は増益要因。以上の結果、焼却灰資源化事業の売上高は3,843百万円(前年同期比18.2%増)、経常利益は789百万円(同1,449.9%増)と大幅な増益。アクアソリューション事業。水素製造用純水製造装置の受注は堅調に推移しましたが、排水処理装置の受注は減少。以上の結果、アクアソリューション事業の売上高は792百万円(前年同期比7.0%減)、経常利益は52百万円(同27.0%減)。電力事業。再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を利用した売電事業として2カ所の水力発電所が順調に稼働。発電量についても気象条件に恵まれたこともあり、前年同期と比べ増加。以上の結果、電力事業の売上高は634百万円(前年同期比3.2%増)、経常利益は124百万円(前年同期比2.7%増)。といったことが書かれている。