化学製品を製造・販売する堺化学工業株式会社の財務諸表(第129期)を見てみる

今回は堺化学工業株式会社をEDINETで調べることにした。

貸借対照表,バランスシート/BS

「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。

次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2023年12月31日)が、424億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2024年3月31日)は、343億円と減少しているので、稼いでいない。当第1四半期会計期間(2024年3月31日)の負債合計(499億円)と純資産合計(754億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

損益計算書

次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)が、47億円だったのに対し当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)は、29億円と減少しているので当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)は調子が悪かったようだ。最後に報告書をみると、化学事業は原燃料価格の高止まり、中国の景気減退等の影響を受けた。成長事業である電子材料は、PC、スマートフォンといった民生品の需要回復が低調に推移し、在庫調整はある程度進んだものの、誘電体、誘電体材料の販売は緩やかな回復にとどまる。また、他のセグメントにおいても、景気低迷の影響で販売数量が伸びず、製造コストの上昇をもたらす。一方の、UVケアおよびメイク関連向けの化粧品材料は、国内向けは回復基調にあるものの、欧米での在庫調整や中国の景気減退の影響を受けた。また、医薬品原薬・中間体、プラスチックレンズ向け製品などの有機化学品は、景気減退の影響を受けにくく、引き続き堅調に推移。医療事業は、昨年度に続き、新型コロナ感染拡大による行動制限の影響が長引いたことに加え薬価改定の影響も受け、昨年同様の厳しい業績。加えて、減損の兆候が認められる一部の固定資産の減損処理を行った結果、6,661百万円を減損損失として計上。この結果、売上高は前連結会計年度比2.1%減の82,105百万円、営業利益は前連結会計年度比33.2%減の2,942百万円。といったことが書かれている。

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Kazutaka Kobayashi
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