脱炭素社会をデジタル技術で推進するENECHANGE株式会社の財務諸表(第9期第3四半期)を見てみる
今回はENECHANGE株式会社をEDINETで調べることにした。
四半期貸借対照表,バランスシート/BS
「四半期貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。
次に純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2022年12月31日)が、マイナス24億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年9月30日)は、マイナス38億円と増加しているので、稼いでいない。当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)の負債合計(40億円)と純資産合計(21億円)のバランスをみると、負債合計が上回る。
四半期損益計算書
次に四半期損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年1月1日 至 2022年9月30日)が、マイナス5億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2023年1月1日 至 2023年9月30日)は、マイナス12億円と増加しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は悪かったようだ。最後に報告書をみると、エネルギープラットフォーム事業は、家庭向け・法人向け共に切替件数が堅調に推移した結果、ユーザー数は前年同四半期比23.1%増の539,772件。四半期のARPUは、切替時に提携企業から受領する一時報酬単価の上昇影響により、前年同四半期比55.8%増の1,591円。以上の結果、セグメント売上高は2,443,485千円(前年同期比17.1%増)、セグメント利益は278,703千円(前年同期比8.6%増)。エネルギーデータ事業は、デジタルマーケティング支援SaaS「エネチェンジクラウドMarketing」、家庭向けデマンドレスポンスサービス「エネチェンジクラウドDR」等の既存顧客への継続的なサービス提供や新規顧客への導入及びプロダクト開発を進めた結果、顧客数は前年同四半期比21.2%増の63社。また、四半期のARPUは、ストック型収益の減少により、前年同四半期比10.6%減の3,746千円。以上の結果、セグメント売上高は716,861千円(前年同期比1.9%減)、セグメント利益は127,116千円(前年同期比6.6%増)。EV充電事業は、事業推進のためにエンジニア・セールス人員を中心とした採用の増加による組織体制の拡大や、タクシー・エレベーター広告等の積極的なマーケティングの実施等先行投資を進めた結果、受注件数は事業開始以来の累計で7,329台。また、2023年夏以降、1か月間で500口以上の充電器を設置。以上の結果、セグメント売上高は762,672千円(前年同期は2,891千円)、セグメント損失は1,107,505千円(前年同期はセグメント損失406,510千円)。といったことが書かれている。