船舶用ディーゼルエンジンで国内トップクラスの株式会社三井E&Sの財務諸表(第121期第3四半期)を見てみる
今回は株式会社三井E&SをEDINETで調べてみることにした。
四半期連結財務諸表,バランスシート/BS
「四半期連結財務諸表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。
次に純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、422億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、531億円と増加しているので、稼いでいる。当第3四半期連結会計期間の負債合計(3288億円)と純資産合計(1381億円)のバランスをみると、負債合計が上回る。
四半期連結損益計算書
次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が、マイナス25億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は、134億円と増加しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子はよかったようだ。
次に為替差益(営業外収益)が発生していたので、過去の報告書を遡って為替差損(営業外費用)とあわせて調べてみることにした。2019年4月1日から2023年12月31日までトータルすると為替差益の額が大きい。最後に報告書をみると、当第3四半期連結累計期間の受注高は、前年同期と比べて増加。売上高は、舶用推進システム事業において舶用エンジンの引渡しが好調に推移したことや株式会社三井E&S DUを連結の範囲に含めたことにより、前年同期と比べて増加。営業利益は、舶用推進システム事業の損益が改善したことなどにより改善。なお、港湾物流業界においては、東南アジアをはじめとした海外での需要は堅調に推移。国内においても新設、増設に加え、既設の老朽化更新などの需要が引き続き堅調。引き続き為替や金融市場の変動、及び材料調達における価格変動リスクはあるが、受注環境としては確実に好転しつつある。といったことが書かれている。