種苗会社である株式会社サカタのタネの財務諸表(第83期第2四半期)を見てみる
「サカタタネが続急伸、24年5月期最終利益予想の上方修正と自社株買い発表を好感」という記事が目についたので、今回は株式会社サカタのタネをEDINETで調べてみることにした。
四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS
まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、363億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、430億円と増加している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、289億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、319億円と増加している。次に受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、183億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、170億円と減少している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、46億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、28億円と減少している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、9億7700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、10億6000万円と増加している。次に未成工事支出金(流動資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、1億6600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、9000万円と減少している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、144億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、158億円と増加している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、139億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、142億円と増加している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、59億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、64億円と増加している。次にその他(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、33億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、39億円と増加している。次に建設仮勘定(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、26億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、30億円と増加している。次に無形固定資産で前連結会計年度(2023年5月31日)が、40億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、46億円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、162億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、184億円と増加している。次に繰延税金資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、26億1500万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、26億1900万円と増加している。次にその他(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、12億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、16億円と増加している。次に長期貸付金(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、2200万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、2700万円と増加している。
次に負債の部。その他(流動負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、80億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、84億円と増加している。次に支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、53億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、48億円と減少している。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、11億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、18億円と増加している。次に短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、9億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、25億円と増加している。次にその他(固定負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、27億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、32億円と増加している。次に繰延税金負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、20億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、30億円と増加している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、16億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、20億円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、5億3600万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、6億3200万円と増加している。次に役員株式給付引当金(固定負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、1億5100万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、1億6800万円と増加している。次に役員退職慰労引当金(固定負債)で前連結会計年度(2023年5月31日)が、4700万円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、4800万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年5月31日)が、1084億円だったのに対し、当第2四半期連結会計期間(2023年11月30日)は、1101億円と増加しているので、稼いでいる。当第2四半期連結会計期間の負債合計(268億円)と純資産合計(1478億円)のバランスをみると純資産合計が上回る。
四半期連結損益計算書
次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年6月1日 至 2022年11月30日)が379億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年6月1日 至 2023年11月30日)は408億円と増加している。次に売上原価は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年6月1日 至 2022年11月30日)が150億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年6月1日 至 2023年11月30日)は159億円と増加している。次に販売費及び一般管理費は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年6月1日 至 2022年11月30日)が174億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年6月1日 至 2023年11月30日)は196億円と増加している。次に営業利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年6月1日 至 2022年11月30日)が55億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年6月1日 至 2023年11月30日)は52億円と減少しているので、当第2四半期連結累計期間は営業の調子は悪かったようだ。次に四半期純利益は前第2四半期連結累計期間 (自 2022年6月1日 至 2022年11月30日)が43億円だったのに対し当第2四半期連結累計期間 (自 2023年6月1日 至 2023年11月30日)は32億円と減少する結果となっている。
次に為替差益(営業外収益)が発生していたので過去の報告書を遡って為替差損(営業外費用)とあわせて調べてみることにした。2019年6月1日から2023年11月30日をトータルすると、為替差益の額が大きい。最後に報告書を見ると、営業利益は、人件費の増加などにより販売費及び一般管理費が増加したことから前年同期と比べると減少。国内卸売事業は、作付面積の減少傾向継続に加え、春・夏の天候不順による需要低迷が引き続き影響。野菜種子は前年同期比ほぼ横ばい、花種子は減収。資材も、暖冬傾向により冬用商品の売上が伸びず、一部商品で値上がり前の早期調達需要の反動減となったことなどから前年同期比減収。海外卸売事業はすべての地域において現地通貨ベースで増収となったことに加え、為替レートも全般的に円安となり、前年同期比増収。小売事業は、ガーデンセンター横浜は酷暑や余暇の多様化による客数減少により、通信販売分野は春・夏の天候不順の影響などにより、それぞれ前年同期比減収。量販店向けのホームガーデン分野では、苗木・資材の売上は増加しましたが、野菜種子・花種子が減少し、前年同期比減収。といったことが書かれている。