電機(モーター)メーカー「ニデック株式会社」の財務諸表(第51期 第1四半期)を見てみる
ニデックが1Q「過去最高益」も、村田製作所・京セラ・TDKは2~5割の大減益…明暗のワケという記事が目に飛び込んできた。この記事内の「ニデック」という会社が気になったので調べてみた。ニデックは世界No.1の総合モーターメーカーを謳う会社でEDINETで財務諸表を調べてみた。
・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS
まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字に着目すると、まず営業債権及びその他の債権(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、5929億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、6383億円と増加している。次に棚卸資産(流動資産)は前連結会計年度(2023年3月31日)が、5193億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、5596億円と増加している。次に現金及び現金同等物(流動資産)は前連結会計年度(2023年3月31日)が、1860億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、2048億円と増加している。次に有形固定資産(非流動資産)は前連結会計年度(2023年3月31日)が、8356億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、8906億円と増加している。土地や構築物などを増やしているようだ。次にのれん(非流動資産)は前連結会計年度(2023年3月31日)が、3636億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、3823億円と増加しているので、企業買収や合併などを行い会社の力を強めているようだ。次に負債。営業債務及びその他の債務(流動負債)は前連結会計年度(2023年3月31日)が、4939億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、5342億円と増加している。また長期債務(非流動負債)も、前連結会計年度(2023年3月31日)が、4863億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、5454億円と増加している。が、短期借入金(流動負債)は、前連結会計年度(2023年3月31日)が、1592億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、1320億円と減少している。そして利益剰余金は、前連結会計年度(2023年3月31日)が、1兆1292億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)は、1兆1763億円と増加しているので、第1四半期連結会計期間は稼いでいる。
・四半期連結損益計算
次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、5403億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、5660億円と増加している。営業利益は、前第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、446億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、601億円と増加しているし、四半期利益は、前第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、417億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、643億円と増加しているし、営業の調子が良いことが分かる。が、売上原価は、前第1四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)が、マイナス4311億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、マイナス4406億円と増加していることが気になった。