M&Aで規模拡大の大手物流会社「アペックス」民事再生法適用申請のニュースの感想
M&Aで規模拡大…大手物流会社『アペックス』が民事再生法の適用を申請 負債総額は約92億円か。まず、アペックスをEDINETで検索したがヒットしたなかった。この企業は上場企業ではないようだ。ネット上から貸借対照表や損益計算書も探してみたが見つからない。次にタクシー事業、スーパー銭湯などの異業種を含む10社以上を買収したようだが、M&A(エムアンドエー)、合併買収していても民事再生法の適用を申請できること。次に冷凍倉庫の新設や増築など設備投資を金融機関からの借入に依存していたためとあるが、金融機関からの借入していても返済できる能力と計画があれば問題はないと考える。では、なぜ民事再生法の適用を申請したのか。冷蔵・冷凍倉庫を所有し食品メーカーなどから荷受け(送ってきた荷物を受け取る)した商品を北陸3県のスーパーやコンビ二へ配送する事業を行っていたようだが、長期的に見えると、人口減少に伴う需要の先細りが避けられないことが考えられるので、この可能性が考えられる。令 和5年9月28日発表の北陸経済調査を確認する(参照:https://lfb.mof.go.jp/hokuriku/content/006/2023092801.pdf)と、個人消費は百貨店・スーパー販売が緩やかに持ち直しているとあるが、22年北陸人口、290万人割れ 前年比0.76%減(参照:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC127Q90S3A410C2000000/)というニュースが報じられているので、今後も少しずつ減少していく可能性はある。あと、そもそもそんなに冷凍倉庫の新設や増築などの設備投資を行ってリターンがあるのか疑問だ。長期的に見ると少しずつ返ってくる可能性はあるが短期ではなかなか難しいのではないかと考える。