印刷事業をグループの中核事業とする広済堂ホールディングスの財務諸表(第60期第3四半期)を見てみる

今回は広済堂ホールディングスをEDINETで調べることにした。

連結貸借対照表,バランスシート/BS

「連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。

次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2023年3月31日)が、305億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2024年3月31日)は、323億円と増加しているので、稼いでいる。当第1四半期連結会計期間(2024年3月31日)の負債合計(297億円)と純資産合計(403億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

連結損益計算書

次に連結損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が、24億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は、36億円と増加しているので、当第3四半期連結累計期間 (自 2023年5月1日 至 2024年1月31日)は調子がよかったようだ。最後に報告書をみると、葬祭公益セグメントは前年同期比で東京都内23区内の死亡者数が減少したことにより、火葬取り扱い件数は減少。一方で、火葬の主な燃料であるガス・電気料金が高騰している昨今において、安定的な火葬場運営のため、昨年6月より通常の火葬料金とは別に燃料費特別付加火葬料を徴収。結果、売上高は39億78百万円(前年同四半期比1.8%増)、セグメント利益は5億70百万円(同2.5%増)。葬祭収益セグメントは、式場提供においては、新式場を増設しそれらが適切に稼働した事により、式場利用料売上が増加。また新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、前年同期比で参列者数が増加したことにより、斎場で提供する菓子飲料が前年同期比で回復。結果、売上高は61億56百万円(前年同四半期比37.1%増)、セグメント利益23億68百万円(同60.1%増)。資産コンサルティングセグメントは、現在、東京博善の斎場内にて広告の掲示や、葬儀子会社と連携をとりながら新たな営業チャネルの拡大を行うなど各種営業施策が功を奏し、不動産関連の小規模案件も進捗し徐々に売上を計上。結果、売上高は202百万円、セグメント利益69百万円となりました。情報セグメントは、BPO事業につきましては、新型コロナウイルス関連業務の案件が大幅減少したことに伴い当社受注数も減少し、コロナ禍前の水準に戻る。また、出版印刷では、依然として印刷の需要後退により新刊部数の減少、重版案件の減少が継続。他方、印刷領域では内製化率の向上を継続させるとともに、人員の再配置などによる人的リソースの最適化を進めコスト構造を改善。結果、売上高は103億44百万円(前年同四半期比19.3%減)、セグメント損失2億17百万円(前年同四半期セグメント損失1億27百万円)。人材セグメントは、人材の流動が活発化し市場が拡大する中、人材紹介事業では国内・海外ともに人員を増加したことにより紹介求人案件が増加。一方で求人媒体事業においては、採用手法・転職手法の多様化から、紙媒体の訴求力の低下が継続。人材派遣については、新型コロナウイルス関連業務の案件が減少するなか、その減少幅を補う新規取引案件の開拓ができず苦戦。結果、売上高は43億93百万円(前年同四半期比11.9%減)、セグメント利益は44百万円(前年同四半期セグメント損失35百万円)。といったことが書かれている。

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