航空史上最悪の事故,韓国・務安(チェジュ)空港の旅客機事故,179人は全員死亡,メルマガ - 2024/12/30
読者へのメッセージ(小話): 人工知能(AI)の大物と呼ばれノーベル物理学賞を受賞したトロント大学のジェフリー・ヒントン教授曰く、人間がAIをコントロールできる可能性は、赤ちゃんが母親をあやつる程度。むしろ私たち人類の方が、超知能AIから見れば「お利口さんの3歳児」レベルだとか。画期的な発明の代償として人類滅亡のリスクを背負うことになるとは、さぞかし複雑な心境で、30年以内に人類絶滅する恐れを指摘していますが、残り時間は刻々と過ぎていきます...。
■今日のトピック
韓国当局179人死亡確認、航空史上最悪の事故 大統領「政府が最善尽くすと信じる」。この事故は、韓国南西部、全羅南道(チョルラナムド)の務安(ムアン)国際空港で2024年12月29日午前、乗客乗員計181人を乗せたチェジュ航空機(バンコク発務安行き7C2216便)が着陸中に滑走路を離脱して壁に激突、機体が炎上したものである(チェジュ航空2216便事故)。記事の本質をまとめると、以下の点が挙げられます。
未曾有の惨事: 181人中179人が死亡するという、韓国航空史上最悪の事故が発生。
事故原因: 機体(機体記号 HL8088,ボーイング737-800型機(737-8AS),2009年2月3日に製造)が滑走路を離脱し、壁に激突、炎上。事故原因は現在調査中。※出発前点検で異常は見当たらず、機材は過去3年間、整備による問題での引き返し記録はない(https://www.traicy.com/posts/20241229324606/)。
政府の対応: 政府は国家哀悼期間を設け、事故収拾と被害者支援に全力を尽くすと表明。
■チェジュ航空機の事故原因
以下の要因が複合的に関与した可能性があります。
着陸装置の不具合:機体から着陸装置のタイヤが出ていなかったことが報告されており、これが胴体着陸を余儀なくされた主な原因と考えられます。
バードストライク:管制塔がバードストライク(鳥類の衝突)の警告を出しており、これが何らかの機体の異常を引き起こした可能性があります。
着陸のやり直し:1回目の着陸を試みた際に正常に着陸できず、再び上昇した後に着陸をやり直そうとした際に事故が発生したとされています3。
速度制御の失敗:胴体着陸を試みた際、滑走路の端に達するまでに十分な速度低下ができず、構造物に衝突して機体が破損し、火災が発生した可能性があります。
機械的トラブル:着陸装置の機械的な問題が発生した可能性が指摘されています。
これらの要因が重なり、結果として大規模な事故につながったと考えられます。正確な原因の特定には、今後の詳細な調査が必要です。
■今回の事故で注目されている「バードストライク(bird strike)」
鳥との衝突により航空機が墜落する可能性は極めて低いです。鳥との衝突は航空業界では比較的よく起こることですが、大惨事や死亡事故につながることはめったにありません。
■統計と確率
毎年約21,000件の鳥衝突が報告されており、平均すると1日50~60件の事故が発生している(https://www.euro-matic.co.uk/how-common-is-it-for-a-plane-to-hit-a-bird/)。
31年間で、野生動物との衝突(鳥との衝突を含む)による死亡者は世界中でわずか292人であり、平均すると年間約9人である(https://www.euro-matic.co.uk/how-common-is-it-for-a-plane-to-hit-a-bird/)。
2023年に飛行機を利用した3440万人を考慮すると、鳥との衝突による死亡の確率は極めて低い(https://www.euro-matic.co.uk/how-common-is-it-for-a-plane-to-hit-a-bird/)。
■リスクに影響を与える要因
バードストライクの発生確率と重大性には、いくつかの要因が影響します。
高度:ほとんどのバードストライク(90%)は、空港付近または空港内で、離陸、着陸、および関連する段階で発生します。
速度:衝突の運動エネルギーは速度の2乗に比例するため、損傷の可能性は航空機の速度の2乗に比例して増加する。
鳥のサイズと群れの密度:鳥が大きく群れが密集すると、リスクが高まります。
航空機部品:エンジンとフロントガラスは特に鳥の衝突による損傷を受けやすい。
■被害と安全対策
鳥との衝突は重大な被害を引き起こす可能性がありますが、安全対策と航空機の設計によりリスクを軽減することができます。
実際に航空機に損傷を与える鳥衝突はわずか15%(ICAO,国際民間航空機関によると11%)である。
現代の航空機は、一定レベルの鳥衝突の衝撃に耐えられるように設計され、認定されている。
空港では、近くの水域を覆うシェードボール(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB)の使用など、鳥の侵入を防ぐさまざまな鳥対策を実施しています。
結論として、バードストライクは航空安全上の懸念事項ではありますが、現代の航空機の設計、安全プロトコル、予防措置のおかげで、バードストライクによる航空機墜落の可能性は非常に低くなっています。
■旅客機に乗る際に死亡する確率は非常に低い
具体的な数字は、統計調査の方法や期間によって異なりますが、一般的には数百万分の1と言われています。これは、自動車事故と比較しても非常に低い確率です。つまり、統計的に見れば、自動車で移動するよりも、飛行機で移動する方が安全と言えるでしょう。
なぜ飛行機が安全なのか?
厳格な安全基準: 航空機は、非常に厳しい安全基準を満たす必要があります。定期的な点検や整備が行われ、パイロットも高度な訓練を受けています。
多重化: エンジンや制御システムは、複数で構成されており、一つが故障しても他のシステムが機能するように設計されています。
事故調査と対策: 航空事故が発生した場合、原因究明が行われ、その結果に基づいて安全対策が講じられます。
しかし、決してリスクがゼロではありません。
人為的なミス: パイロットエラーや整備ミスなど、人為的なミスが原因となる事故も起こりえます。
機械の故障: 機械の故障が原因となる事故も起こりえます。
自然災害: 雷や鳥の衝突、乱気流など、自然災害が原因となる事故も起こりえます。
旅客機に乗る際の注意点
航空会社の安全性: 航空会社の安全性に関する情報を事前に確認しましょう。
機内の安全指示: 機内での安全指示をしっかりと聞き、非常時の対処法を把握しておきましょう。
健康状態: 健康状態が悪い場合は、医師に相談し、飛行機に乗るかどうかを判断しましょう。
旅客機に乗る際の死亡確率は非常に低いですが、リスクが完全にゼロではありません。安全な空の旅を楽しむためには、航空会社の安全性や機内の安全指示など、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
■航空機事故の確率と個人のリスク
航空機事故の確率が数百万分の1と言われるのは、非常に大きなサンプル数に基づいた統計的な数字であり、平均的な確率を表しています。しかし、個々の搭乗者にとっては、その確率は過去の統計データとは無関係に、毎回ゼロか一かという状況に直面します。
統計と個人のリスクのギャップ
統計の限界: 統計データは、過去の膨大なデータを基に算出されたものであり、未来の出来事を完全に予測することはできません。
個人の状況: 個人の搭乗する航空機の種類、飛行ルート、気象条件など、様々な要因が事故確率に影響を与えます。
心理的な側面: 統計的な確率が低いことを知っていても、実際に航空機に乗る際には、不安を感じる人が多くいます。これは、統計的な確率と個人の心理的な感覚にはギャップがあることを示しています。
航空機事故の確率を低く保つための取り組み
航空業界では、統計データの分析や最新の技術の導入など、様々な取り組みを通じて、航空機事故の確率を低く保つための努力が続けられています。
航空機の安全基準の強化: 国際民間航空機関(ICAO)が定める国際的な安全基準に加え、各国独自の安全基準が設けられています。
航空機の定期点検: 航空機は定期的に点検を受け、安全性が確保されています。
パイロットの訓練: パイロットは、厳しい訓練を受け、緊急事態への対応能力を高めています。
航空管制の高度化: 航空管制システムは、高度な技術を用いて、航空機の安全な運航を支援しています。
航空機事故の確率は非常に低いですが、個人が実際に事故に遭う可能性はゼロではありません。しかし、航空業界の安全対策の強化により、航空機は非常に安全な交通手段の一つとなっています。統計データは、航空旅行の安全性を評価する上で重要な指標の一つですが、個人の不安を完全に解消することはできません。
個人ができることとしては、信頼できる航空会社を選ぶ、最新の安全情報を入手する、搭乗前の健康状態に注意するなど、自分自身でできる範囲の対策を講じることが挙げられます。
■旅客機による移動の「当たり前」と「異常」
現代においては旅客機を利用した長距離移動が当たり前のように行われていますが、歴史的に見ると、それは非常に特殊でリスクの高い行為であったと言えるでしょう。
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コンパスを頼りに進め!:迷いの時代に
思春期から抱いてきた「死への恐怖」や「人生の本質」といった根源的な問いは、私に深い探求心を与えると同時に、市場の変化を敏感に察知するための…
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