調理家電や照明器具、掃除機などの製造販売する株式会社ツインバードの財務諸表を見てみる
「ツインバード、税引き利益下方修正 24年2月期」という記事が目についたので、株式会社ツインバードをEDINETで調べることにした。なお、生活向けの冷蔵庫や洗濯機などの新製品の投入を予定していたが想定よりも時期が遅れたため売上高が減少し、利益の下押し要因となったと書かれているが、そもそも生活家電は売れているのかという疑問があった。
四半期貸借対照表,バランスシート/BS(第62期第3四半期より)
「四半期貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。
次に純資産の部で利益剰余金合計。前事業年度(2023年2月28日)が、29億2627万円だったのに対し、当第3四半期会計期間(2023年11月30日)は、26億168万円と減少しているので、稼いでいる。当第3四半期会計期間(2023年11月30日)の負債合計(106億円)と純資産合計(78億円)のバランスをみると、負債合計が上回る。
四半期連結損益計算書(第61期 第3四半期より)
次に四半期連結損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2021年3月1日 至 2021年11月30日)が、6億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)は、マイナス4億円と減少しているので、当第3四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年11月30日)の営業の調子は悪かったようだ。最後に報告書をみると、家電製品事業は、消費マインドの低下や買い替えサイクルが長期化したことなどの影響を受けて前年同期より減収。一方、匠の技術・暗黙知を家電の力で具現化する「匠プレミアム」ブランドラインの代表製品である全自動コーヒーメーカーは需要期に入ったこともあり販売好調に推移し、また戦略的新製品「匠ブランジェトースター」を昨年11月17日に全国の家電量販店やECサイトなどで発売を開始。結果、家電製品事業の当第3四半期累計期間における売上高は6,469百万円(前年同期の連結売上高6,754百万円)、セグメント利益は250百万円(前年同期の連結セグメント利益132百万円)。FPSC(フリー・ピストン・スターリング・クーラー)事業は、FPSC事業につきましては、米国向けワクチン用運搬庫がコロナ禍収束に伴い販売一巡したため、前年同期より減収減益(四半期報告書 ‐ 第62期 第3四半期より)。といったことが書かれている。米国向けワクチン用運搬庫も作っているとは意外だった。