近畿・関東地方でスーパーマーケットチェーンを展開する株式会社ライフコーポレーションの財務諸表(第69期第1四半期)を見てみる
「ライフコーポ純利益33%増 3〜8月、粗利率改善」という記事が目についたので、今回は株式会社ライフコーポレーションをEDINETで調べてみることにした。
・四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS
まずは「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、258億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、272億円と増加している。スーパーマーケットなので当然商品及び製品がいる。次に売掛金(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、92億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、101億円と増加している。次に現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、97億2700万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、95億5300万円と減少している。次にその他(流動資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、354億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、290億円と減少している。気がついたのは原材料及び貯蔵品が2億5000万円~2億7000万円程度しかないということ。それでも2億。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、919億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、931億円と増加している。リニューアル等で増えた可能性。次に土地(純額)(有形固定資産)で396億円とほぼ変化がないようだ。次に差入保証金(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、245億1300万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、246億6000万円と増加している。次に差入保証金(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、245億1300万円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、246億6000万円と増加している。
負債の部。短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、441億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、233億円と減少している。次に買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、419億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、480億円と増加している。次に1年内返済予定の長期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、86億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、96億円と増加している。次に長期借入金(固定負債)で前連結会計年度(2023年2月28日)が、174億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、209億円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年2月28日)が、1091億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2023年5月31日)は、1119億円と増加している。当第1四半期連結会計期間は稼いでいる。当第1四半期連結会計期間の負債合計(1528億円)と純資産合計(1119億円)のバランスを見ると、負債合計が上回っている。が、短期借入金が前連結会計年度に比べると減少しているので、そこら辺を考えると今のところ経営に問題はなさそうである。
四半期連結損益計算書
次に損益計算書(PL)。まずは売上高は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年5月31日)が、1792億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年5月31日)は、1889億円と増加している。次に売上原価は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年5月31日)が、1237億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年5月31日)は、1298億円と増加している。次に営業利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年5月31日)が、55億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年5月31日)は、63億円と増加しているので、当第1四半期連結累計期間の営業の調子はよかったようである。次に四半期純利益は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年3月1日 至 2022年5月31日)が、39億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年5月31日)は、44億円と増加する
結果となっている。最後に報告書を見ると、個人消費やインバウンド需要で回復を見せているものの、原材料の調達価格の上昇、人件費などのコスト上昇、さらに食品の値上げ等の物価上昇、そして実質賃金の減少で節約志向が高まっているので、今後の経営は安定とは言えないようだ。主婦の財布の紐はかたいと感じた。次にネットスーパーの拡大、「BIO-RAL(ビオラル)(http://www.lifecorp.jp/store/bio-ral/)」等のプライベートブランド商品の強化で営業収益となったことが書かれており、プライベートブランドに関しては、体に優しい素材や製法、健康や自然志向にあわせるのはわかるが、生産者についてのことが書かれていないので、お金がうまく生産者に届いているのか疑問に感じた。
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