カジュアル衣料品および雑貨を中心としたSPAブランドを展開する株式会社アダストリアの財務諸表(第75期)を見てみる

今回は株式会社アダストリアをEDINETで調べることにした。

貸借対照表,バランスシート/BS

「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。

次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2024年2月29日)が、662億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間(2024年5月31日)は、684億円と増加しているので、稼いでいる。当第1四半期連結会計期間(2024年5月31日)の負債合計(569億円)と純資産合計(742億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

損益計算書

次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第1四半期連結累計期間 (自 2023年3月1日 至 2023年5月31日)、62億円だったのに対し当第1四半期連結累計期間 (自 2024年3月1日 至 2024年5月31日)は、60億円と減少となっているので当第1四半期連結累計期間 (自 2024年3月1日 至 2024年5月31日)は調子が悪かったようだ。最後に報告書をみると、アパレル・雑貨関連事業は、国内売上高は3月の低気温による一時的な減速感はあったものの、その後は天候に恵まれ、外出需要やカジュアルファッションの底堅い推移に加え、トレンドを捉えた商品展開やヒット商品の育成、TVCMやポイント還元などのプロモーションの結果、前年同期比7.1%の増収。デジタル戦略として、自社ECとリアル店舗を連動させたプロモーション施策や、人気アーティストやキャラクターとのコラボ商品などの集客施策を継続的に行ったことで、自社EC/ポイント制度の会員数は前期末比70万人増の1,820万人に伸長。海外売上高(円換算)は、台湾と香港ではマルチブランド戦略によるリアル店舗とECの好調により、それぞれ40.6%、39.9%の増収。中国大陸では不動産不況や消費低迷などの影響はあったもののECが好調に推移し、前年同期比7.5%の増収。米国では卸売事業の不振により5.4%の減収。また、タイは前第2四半期から事業を開始したため当第1四半期は純増となり、海外事業全体では18.6%の増収。その他(飲食事業)の売上高は、外食産業における原材料価格や光熱費の上昇、人手不足など厳しい経営環境が続きましたが、外食需要の増加や新規出店、海外事業の好調により、11.2%の増収。収益面は、円安による負の影響がある中、「適時・適価・適量」の商品提供による在庫コントロールと値引き販売の抑制、商品の高付加価値化、商品の価格見直しを継続し、売上総利益率の改善を図ったが、卸売事業を含むBtoB事業の構成比が上がったことによる押し下げ効果もあり、アパレル・雑貨関連事業の売上総利益率は前年同期から低下。その他(飲食事業)においては、商品価格の見直しや原価低減努力などで売上総利益率が若干改善しましたが、連結での売上総利益率は56.2%となり、前年同期比0.9ポイント悪化。といったことが書かれている。

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Kazutaka Kobayashi@論理的思考×課題解決
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