日本の光学機器・電子機器メーカー「オリンパス株式会社」の財務諸表を見てみる
「上場企業の純利益率、首位はオリンパス 構造改革で利益」という記事が公開されていたので、気になってEDINETでオリンパス株式会社を調べてみた。
・貸借対照表,バランスシート/BS(第156期 第1四半期)
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まずは貸借対照表,バランスシート/BS。気になった数字は現金及び現金同等物(流動資産)が前連結会計年度は、1693億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間は5587億円と増加。また繰延税金資産(一種の前払い税金)(非流動資産)が、前連結会計年度は、1565億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間は540億円と減少。次に社債及び借入金(流動負債)は、前連結会計年度は、499億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間は999億円と増加。次に未払法人所得税(流動負債)が、前連結会計年度は、995億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間は328億円と減少。次に社債及び借入金(非流動負債)も、前連結会計年度は、2900億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間は2460億円と減少。そして利益剰余金は、前連結会計年度は、3710億円だったのに対し、当第1四半期連結会計期間は5912億円と増加した。なお、前連結会計年度より、当第1四半期連結会計期間の方が、負債合計(8670億から7813億)が減り、資本合計(6412億から9069億)が増加し変化している。
・損益計算書(PL)
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次に損益計算書(PL)。売上高は、前第1四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)は、1922億円だったのに対し、当第1四半期連結累計期間(自 2023年4月1日 至 2023年6月30日)は、2077億円と増加。また、売上高総利益も、前第1四半期連結累計期間は1257億だったのに対し、当第1四半期連結累計期間は1372億と増加しているので、稼いでいることがわかる。次に気になったのは、「非継続事業からの四半期利益(△損失)」である前第1四半期連結累計期間は、マイナス29億だったが、当第1四半期連結累計期間は2271億と増加している。この影響で四半期純利益は、前第1四半期連結累計期間は249億だったが、当第1四半期連結累計期間は2406億と増加している。
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