精密ポンプ・流体制御機器の製造,販売を行う株式会社タクミナの財務諸表(第48期)を見てみる
今回は株式会社タクミナをEDINETで調べることにした。
貸借対照表,バランスシート/BS
「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。
次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2023年3月31日)が、72億円だったのに対し、当連結会計年度(2024年3月31日)は、80億円と増加しているので、稼いでいる。当連結会計年度(2024年3月31日)の負債合計(48億円)と純資産合計(100億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。
損益計算書
次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)、14億円だったのに対し当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)は、15億円と増加しているので当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)は調子がよかったようだ。最後に報告書をみると、高性能ソリューションポンプ。国内市場では、当社グループの主力製品である「スムーズフローポンプ」の主要市場となるケミカル業界において、二次電池関連や素材関連を中心に堅調な設備投資需要が継続しており、MLCC市場の在庫調整による一服感はあったものの、同製品群の販売は前期に続き好調に推移。また、カーボンニュートラルやBCP対策、事業ポートフォリオの転換に取り組む顧客動向により、環境負荷低減や自動化・効率化など、スムーズフローテクノロジーを駆使したソリューションの採用も広がりつつある。海外市場では、韓国企業における二次電池関連の投資計画が規模の拡大を見せながら進展するなか、「スムーズフローポンプ」の納入が継続しており、売上が大きく増加。以上の結果、高性能ソリューションポンプの売上高は、44億23百万円(前期比13.9%増)。汎用型薬液注入ポンプ。コロナ禍からの復調が顕著な滅菌・殺菌業界及びプラント向けの水処理関連の動きが国内外ともに活発化しており、工場の再稼働や操業度の回復に伴う需要の増加により、売上は増加。以上の結果、汎用型薬液注入ポンプの売上高は、28億81百万円(前期比11.5%増)。ケミカル移送ポンプ。「ムンシュポンプ(高耐食ポンプ)」が、国内外における製造業の回復といった主要因のほか、インフラ整備や老朽化対策等による鋼材需要の増加を背景として、製鉄プラント向けの案件を受注し順調に売上を伸ばす。以上の結果、ケミカル移送ポンプの売上高は、7億55百万円(前期比4.9%増)。計測機器・装置。コロナ禍のリバウンド需要を主因に案件数が底上げされ、水処理設備の増設・更新に伴う「pH中和処理装置」等の案件を多数受注したことにより、売上が増加。以上の結果、計測機器・装置の売上高は、13億30百万円(前期比20.4%増)。流体機器。工業薬品の生産及び流通再編による設備更新需要が案件化されたことなどにより、売上が増加。以上の結果、流体機器の売上高は、4億59百万円(前期比0.7%増)。ケミカルタンク。水処理関連で大型タンクやソリューションタンクなどのスポット案件が増加し、好調に推移。以上の結果、ケミカルタンクの売上高は、7億20百万円(前期比11.5%増)。といったことが書かれている。