ウオッチ、デバイスソリューション、システムソリューションなどを展開するセイコーグループ株式会社の財務諸表(第163期)を見てみる
今回はセイコーグループ株式会社をEDINETで調べることにした。
連結貸借対照表,バランスシート/BS
「連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。
次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2023年3月31日)が、815億円だったのに対し、当連結会計年度(2024年3月31日)は、884億円と増加しているので、稼いでいる。当連結会計年度(2024年3月31日)の負債合計(2249億円)と純資産合計(1513億円)のバランスをみると、負債合計が上回る。
連結損益計算書
次に連結損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)が、112億円だったのに対し当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)は、147億円と増加しているので当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)は調子がよかったようだ。最後に報告書をみると、エモーショナルバリューソリューション事業(EVS事業)。EVS事業の売上高は前年度比175億円増加の1,883億円(前年度比10.3%増)。国内のウオッチは、コロナ禍からの回復が進んだことで回復基調となり、さらにインバウンドの好影響も受け「グランドセイコー」、「セイコープロスペックス」を中心に前年度から大きく売上高を伸ばす。また海外でも、「セイコープレザージュ」、「セイコー5スポーツ」などが伸長し、売上高は前年度から増加。ウオッチムーブメントの外販ビジネスは、中国経済低迷の影響を受けたものの、為替の影響もあり、売上高は前年並み。デバイスソリューション事業(DS事業)。DS事業は売上高583億円(前年度比9.5%減)、営業利益21億円(同58.1%減)。中国経済停滞長期化や電子デバイス市場での在庫調整が継続している影響により、サーマルプリンタを始め、半導体製造装置向けの高機能金属、精密部品等が低迷し、前年度から大幅な減収減益。酸化銀電池や水晶など一部の事業で調整局面から回復傾向。システムソリューション事業(SS事業)。SS事業の売上高は前年度比38億円増加の404億円(前年度比10.5%増)、営業利益は前年度比3億円増加の47億円(同8.0%増)。継続したデジタル需要拡大の追い風もあり、性能管理・セキュリティ関連ビジネスなどデジタルインフラを支える事業や、電子契約等の業務プロセスDX化ソリューションが業務拡大を牽引し、32四半期連続で対前年同四半期比増収増益。といったことが書かれている。