化粧品コミュニティサイト「@cosme(アットコスメ)」の企画・運営を行う株式会社アイスタイルの財務諸表(第25期)を見てみる
今回は株式会社アイスタイルをEDINETで調べることにした。
貸借対照表,バランスシート/BS
「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。
次に純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年6月30日)が、マイナス7億円だったのに対し、当連結会計年度(2024年6月30日)は、5億円とマイナスが改善しているので、稼いでいる。当連結会計年度(2024年6月30日)の負債合計(159億円)と純資産合計(121億円)のバランスをみると、負債合計が上回る。
損益計算書
次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益又は損失(△)は前連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)、8億円だったのに対し当連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)は、19億円と増加となっているので当連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)は調子がよかったようだ。最後に報告書をみると、まずマーケティング支援事業。当セグメントには、当社が運営するコスメ・美容の総合サイト「@cosme」を基盤とした、化粧品ブランド向けの広告ソリューションが属す。売上高は、店頭におけるポップアップイベントなどの販売促進への需要増加と、それと連携したオンラインにおける広告・ソリューションサービスの受注増加により、増収。営業利益は、第3四半期において発生した一過性のソフトウエア償却費用の計上や人材関連費用等の増加があったものの、増収により当該費用を吸収して、大きく増益。次にリテール事業。当セグメントには、化粧品ECサイト「@cosme SHOPPING」の運営、化粧品専門店 「@cosme STORE」や大型旗艦店「@cosme TOKYO」の運営等、国内における小売業を中心としたサービスが属す。ECの売上高は、「@cosme BEAUTY DAY」や「@cosme SPECIAL WEEK」が過去最高の流通総額を達成したことや、各ブランドにおけるイベントの先行予約品・限定品の販売など、当社ECでしか提供できない価値の訴求により、31.8%の増収。店舗では、2023年9月に新規オープンした大型旗艦店「@cosme OSAKA」及びM&AをしたCosmeticsシドニー7店舗の寄与に加えて、既存店舗も25.8%伸長しており、店舗全体では前年同期比で51.6%の増収。営業利益は、EC・店舗の増収により、人件費の増加やECスペシャルイベント、アプリダウンロード促進のプロモーション費用を吸収して、前年同期比で88.7%と増益。次にグローバル事業。当セグメントには、日本国外で展開するEC・卸売、店舗、メディア等のサービスが属す。売上高においては香港店舗などが健闘したものの、中国越境ECや韓国事業の不調により減収。営業利益は、上記理由に加え、第1四半期と第3四半期に発生した中国越境ECにおける在庫評価損もあり赤字。といったことが書かれている。