中国不動産大手「碧桂園」の財務諸表(2023年1~6月期決算)
「中国碧桂園、赤字1兆円弱 不動産最大手、苦境浮き彫り―1~6月」等のニュースが報道されていたので、中国不動産大手「碧桂園」の財務諸表(2023年1~6月期決算)を確認してみる。参照:(https://stock.finance.sina.com.cn/hkstock/quotes/02007.html)
・会計データ、中間要約連結財政状態計算書
大きな数字をピックアップし着目すると、在建物業(建設中の物件)(流動資產)は、監査済(2022年12月31日)が、8,838億8,700万元(約17兆7,032億)だったのに対し、未監査(2023年6月30日)は、8,182億4,400万元(約16兆3,884億)と減少。次に合同負債(流動負債)は、監査済(2022年12月31日)が、6,681億6,200万元(約13兆3,825億)だったのに対し、未監査(2023年6月30日)は、6,035億8,800万元(約12兆891億)と減少。そして留存收益(利益剰余金)は、監査済(2022年12月31日)が、1,292億5,700万元(約2兆5,888億)だったのに対し、未監査(2023年6月30日)は、803億7,100万元(約1兆6,097億)と減少。こうしてみると流動負債が大きいようだ。
・中間要約連結損益計算書と、中間要約連結包括利益計算書
應佔(虧損)╱利潤歸屬於(当社株主に帰属する(損失)/純利益)の本公司股東(当社の株主)を見ると、(),括弧は損失となっているので489億3,200万元(約9,802億833万)の損失が出ていることがわかる。また、經營(虧損)╱利潤(営業(損失)/利益)も、(),括弧で表記され、452億1,300万元(約9,057億913万)の損失が出ているので、調子は悪い。