分析・計測機器、航空機器など幅広く事業分野を手掛ける老舗メーカーである株式会社島津製作所の財務諸表(第161期第3四半期)を見てみる

「島津製作所の純利益9%増 4〜12月、航空機器回復で」という記事が目についたので、株式会社島津製作所をEDINETで調べてみることにした。

四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

まずは「四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と気になるものに着目する。資産の部から。まず現金及び預金(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1588億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、1434億円と減少している。次に受取手形、売掛金及び契約資産(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、1312億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、1231億円と減少している。次に商品及び製品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、723億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、852億円と増加している。次に原材料及び貯蔵品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、292億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、330億円と増加している。次に仕掛品(流動資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、265億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、292億円と増加している。次に建物及び構築物(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、549億5400万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、546億800万円と減少している。次に土地(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、220億4000万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、222億6000万円と増加している。次に機械装置及び運搬具(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、88億2300万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、91億1300万円と増加している。次に建設仮勘定(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、21億2400万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、35億8100万円と増加している。次にリース資産(純額)(有形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、21億800万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、20億8200万円と減少している。次にのれん(無形固定資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、49億4700万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、46億9500万円と減少している。次に退職給付に係る資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、218億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、222億円と増加している。次に投資有価証券(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、151億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、163億円と増加している。次に繰延税金資産(投資その他の資産)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、156億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、129億円と減少している。

次に負債の部。支払手形及び買掛金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、667億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、522億円と減少している。次に契約負債(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、501億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、464億円と減少している。次に未払金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、159億2800万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、159億5300万円と増加している。次に賞与引当金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、136億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、66億円と減少している。次に未払法人税等(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、103億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、32億円と減少している。次にリース債務(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、32億3700万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、33億2200万円と増加している。次に短期借入金(流動負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、14億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、15億4600万円と増加している。次に退職給付に係る負債(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、142億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、154億円と増加している。次にリース債務(固定負債)で前連結会計年度(2023年3月31日)が、64億9900万円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、69億1500万円と増加している。そして純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、3360億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、3584億円と増加しているので稼いでいる。当第3四半期連結会計期間の負債合計(1676億円)と純資産合計(4544億円)のバランスをみると純資産合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。まずは売上高は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が3394億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は3656億円と増加している。次に売上原価は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が1964億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は2063億円と増加している。次に販売費及び一般管理費は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が972億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は1085億円と増加している。次に営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が457億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は507億円と増加しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は良かったようだ。次に四半期純利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が359億円だったのに対し当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は390億円と増加する結果となっている。

次に為替差益(営業外収益)が発生していたので過去の報告書を遡って為替差損(営業外費用)とともに調べてみることにした。2019年4月1日から2023年12月31日までをトータルすると為替差益(営業外収益)の額が大きい。最後に報告書をみると、第3四半期連結累計期間における世界経済は各国の金融引き締めによる景気下振れリスクの拡大、中国経済の回復鈍化、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の緊迫化等、依然として不透明な状況が継続し、このような経営環境下、グローバルで創薬研究や自国生産が進む医薬を中心としたヘルスケア領域や、気候変動対応への取り組みが活発化するグリーン領域で投資が強化され、重点機種の液体クロマトグラフ、質量分析システム、ガスクロマトグラフが増加。また、人的投資、研究開発投資、設備投資等の成長投資を行った一方、価格改定を進める等、採算性の向上に努める。結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、為替の円安進行による押し上げ効果もあり、売上高、営業利益は前年同期と比べると増加。 計測機器事業は、国内・海外ともに増収。医用機器事業は国内が減収、海外が増収。 産業機器事業は国内が減収、海外が増収。航空機器事業は国内・海外ともに増収。といったことが書かれている。


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Kazutaka Kobayashi@論理的思考×課題解決
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