非鉄金属メーカーでファスナーが有名なYKK株式会社の財務諸表(第89期第3四半期)を見てみる

「YKKのファスナー事業、営業利益33%減 欧米市場の流通在庫が重し 24年3月期」という記事が目についたので、YKK株式会社をEDINETで調べることにした。

四半期連結財務諸表,バランスシート/BS

「四半期連結財務諸表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。

次に純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、7958億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、8237億円と増加しているので、稼いでいる。当第3四半期連結会計期間の負債合計(3163億円)と純資産合計(9741億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が、459億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は、438億円と減少しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は悪かったようだ。最後に報告書を見てみると、ファスニングは、車両部材分野向け及び官需分野向け販売が堅調に推移。ジーンズやジャケット等のアパレル分野向けの販売が低迷。また、Americas、ASEAN地域を中心に顧客の在庫調整の影響を受け、売上高は前年同期と比べて減少。営業利益は、継続的なコストダウンの実施や円安による為替影響等の増益要因があったものの、インフレーションに対応するための賃金改定実施による労務費の上昇に加え、販売ボリュームの減少及び操業度低下の影響が大きい。APは、日本国内においては、住宅分野では樹脂窓、アルミ樹脂複合窓に加えて、内窓を中心としたリフォーム商品等の販売が、ビル分野では改装関係の販売が引き続き好調に推移。海外においては、北米では住宅建材の販売が低迷。中国では内需における中級市場の販売が、台湾では集合住宅向けの販売が、インドネシアでは住宅分野において新商品のアルミ窓、ドアの販売が引き続き好調に推移。といったことが書かれている。


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Kazutaka Kobayashi@論理的思考×課題解決
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