水処理装置・薬品等の製造販売を行うオルガノ株式会社の財務諸表(第79期)を見てみる
今回は「オルガノ、25年3月期純利益一転増益 半導体向け好調」という記事が気になったので、オルガノ株式会社をEDINETで調べることにした。
貸借対照表,バランスシート/BS
「貸借対照表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。
次に純資産の部で利益剰余金合計。前連結会計年度(2023年3月31日)が、690億円だったのに対し、当連結会計年度(2024年3月31日)は、829億円と増加しているので、稼いでいる。当連結会計年度(2024年3月31日)の負債合計(805億円)と純資産合計(1021億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。
損益計算書
次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)が、152億円だったのに対し当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)は、225億円と増加しているので当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)は調子がよかったようだ。最後に報告書をみると、水処理エンジニアリング事業では受注高は前連結会計年度比19.9%減となる122,122百万円。電子産業分野は国内でシリコンウェハー関連やパワー半導体向けの大型案件を受注したものの、前年度に中国・台湾・マレーシアなどで大型の半導体案件の受注が相次いだ反動により海外での受注が縮小した影響で受注高が減少。一方、一般産業分野では医薬分野や電子周辺分野のプラント案件の受注、電力・上下水など社会インフラ分野では原子力発電所の再稼働に向けたソリューション案件の受注などによって受注高が増加。営業利益は、前連結会計年度比51.0%増となる19,582百万円。電子産業分野や一般産業分野における大型プラント案件の増加や比較的収益性の高い設備保有型サービス・各種のメンテナンスなどソリューションサービスの拡大などの効果に加え、活発な設備投資の動向などを背景とした受注採算性の改善や各種の原価低減・収益改善の取組みなどによって売上総利益率が向上したことにより、営業利益が拡大。機能商品事業では受注高は前連結会計年度比6.1%増となる22,346百万円、売上高は同7.4%増となる22,360百万円。水処理薬品分野ではRO膜処理剤や排水処理剤など電子産業向けの各種水処理薬品の販売が好調に推移し、標準型機器・フィルタ分野では2023年12月に発売したラボラトリー向け超純水装置をはじめとした医療・研究機関向けの小型純水装置や、コーヒーマシーン・自動販売機などに向けた浄水フィルタなどの売上が増加し、また食品分野では加工食品に向けた各種食品添加剤などの販売が好調に推移。営業利益は前連結会計年度比31.8%増となる2,961百万円。水処理薬品、標準型機器・フィルタ、食品とも販売が好調に推移したことに加え、水処理薬品などで比較的利益率の高い製品が伸長したこと、原材料価格の上昇に伴う値上げなどの価格転嫁が進んだことなどから営業利益が増加。といったことが書かれている。
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