産業用ベルトを主とするゴム製品の製造開発を行うニッタ株式会社の財務諸表(第95期第3四半期)を見てみる

「ニッタ、24年3月期は利益が会社計画から若干下振れ公算」という記事が目についたので、ニッタ株式会社をEDINETで調べてみることにした。

四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS

「要約四半期連結財政状態計算書,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。

次に純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、1109億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、1153億円と増加しているので、稼いでいる。当第3四半期連結会計期間の負債合計(269億円)と純資産合計(1393億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が、41億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は、38億円と減少しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は悪かったようだ。

次に過去の報告書を遡って為替差益(営業外収益)と為替差損(営業外費用)を調べてみることにした。2019年4月1日から2023年12月31日までをトータルすると、為替差益の額が大きい。最後に報告書をみると、ベルト・ゴム製品事業はベルト・ゴム製品は国内では、物流業界向けベルト製品やリネン業界向けのRFID製品が堅調。一方で電子部品業界向けの感温性粘着テープが低調。海外では、物流業界向けや繊維業界向けのベルト製品が低調。ホース・チューブ製品事業は、ホース・チューブ製品は、国内では、自動車業界向けが半導体不足解消に伴い回復傾向。一方で半導体製造装置や工作機械向けが低調。海外では中国を除き自動車業界向けが堅調に推移。化工品事業は、化工品事業製品は、国内、海外ともに鉄道車両向けやOA機器向け製品が堅調。その他産業用製品事業は、空調製品は、半導体や病院、製薬業界のクリーンルーム向けや、オフィスビル向け等のフィルタ製品や測定器が堅調。といったことが書かれている。

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