様々な業界に設備や機器の販売及びシステムの設計等を行っている八洲電機株式会社の財務諸表(第80期第3四半期)を見てみる
「八洲電機の純利益23億円に上振れ、最高益に 24年3月期」という記事が気になったので、八洲電機株式会社をEDINETで調べてみることにした。
四半期連結貸借対照表,バランスシート/BS
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「要約四半期連結財政状態計算書,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。
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次に純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、221億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、225億円と増加しているので、稼いでいる。当第3四半期連結会計期間の負債合計(204億円)と純資産合計(251億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。
四半期連結損益計算書
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次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が、マイナス1500万円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は、12億円と増加しているので、当第3四半期連結会計期間の営業の調子は良かったようだ。最後に報告書をみると、プラント事業では、鉄鋼・非鉄分野は好調な銅・ステンレス業界を中心に、銅製錬等の生産設備の信頼性向上を目的とした老朽化対策として、それら関連する付帯設備や電気設備工事が順調に進捗し、売上高は好調に推移。また、石油・化学・ガス分野では、設備の維持・管理を目的とした電気設備更新工事などが増加し、特に石油・化学分野は、長期に稼働した自家発電設備及び付帯設備の老朽化対策として大型更新工事が進められたことにより売上高は堅調に推移。産業・設備事業では、コロナ禍で先送りされていた老朽設備の維持・更新工事が再開されているなか、一般産業分野において、工場の生産設備やユーティリティ設備の更新工事が順調に進捗し、売上高は堅調に推移。空調設備分野は、情報通信分野、半導体関連工場、医療・バイオ理化学分野向け等の特殊空調工事が順調に進捗したことにより、売上高は好調に推移。産業機器分野は、セットメーカーの生産調整はあったものの製造業の生産にかかわる設備投資と、首都圏を中心とした再開発案件の進捗により、モータ・変圧器などの産業電機機器の売上高は堅調に推移。交通事業では、新型コロナが5類に移行し行動制限が緩和され、ビジネスや訪日観光を含む観光需要の回復による鉄道利用者の増加に伴い、交通各社の安全、安心に関する設備投資再開機運も高まる。変電分野は、長期稼働した配電盤・変圧器等の老朽化対策としての更新工事案件、信号分野では、アナログ列車無線のデジタル化の推進による更新工事案件、車両分野では、車両向けの主電動機、制御装置、保安装置等の大型電気品案件がそれぞれ堅調に推移。しかし前年度の大口案件分を補えず、売上高は低調に推移。といったことが書かれている。
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