日本の認定放送持株会社である株式会社BSNメディアホールディングスの財務諸表(第94期第3四半期)を見てみる

「BSNメディアHD、今期純利益を上方修正 システム好調」という記事が気になったので、株式会社BSNメディアホールディングスをEDINETで調べることにした。株式会社BSNメディアホールディングスは令和5年6月1日をもって、新潟放送からこの社名に変更している。

四半期連結財務諸表,バランスシート/BS

「四半期連結財務諸表,バランスシート/BS」。大きな数字と私が気になるところに着目している。

次に純資産の部で利益剰余金。前連結会計年度(2023年3月31日)が、182億円だったのに対し、当第3四半期連結会計期間(2023年12月31日)は、186億円と増加しているので、稼いでいる。当第3四半期連結会計期間の負債合計(56億円)と純資産合計(229億円)のバランスをみると、純資産合計が上回る。

四半期連結損益計算書

次に損益計算書(PL)。こちらも私が気になるところに着目している。営業利益は前第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)が、10億円だったのに対し、当第3四半期連結累計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年12月31日)は、8億円と減少しているので、当第3四半期連結累計期間の営業の調子は悪かったようだ。最後に報告書をみると、放送事業は、物価上昇の影響等による広告市況の悪化もあり、ラジオ・テレビの放送収入が伸びず、売上げは前期を下回る。特に首都圏の大手スポンサーからのテレビスポット広告が振るわない。その他の収入では、新型コロナウイルス感染状況が落ち着いたことで、営業系イベントが増えました。情報処理サービス事業、システム関連事業におきましては、民間分野・公共分野におけるインボイス制度対応案件やシステム導入案件などを確実に受注した結果、増収。利益面では、経済社会活動の正常化が進み、リアルでのフェア開催などハイブリッドによる積極的な営業活動を行った事により経費が増加し、営業利益は減益。建物サービスその他事業は、不動産収入で、所有駐車場の賃貸契約料増額や新たに取得した物件により増収。施設管理部門は、オフィスビルの設備管理業務を新規に受託したことや、管理受託先の空調設備更新工事などの大型案件を受注して増収。利益面では人件費などの抑制に努めたが、管理受託先の増加による人件費増加や工事資材の高騰による仕入原価増加の影響を受けた。といったことが書かれている。


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Kazutaka Kobayashi@論理的思考×課題解決
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