インフルエンサーZ李逮捕事件が映す現代の歪み、“スリル”に群がる傍観者など,メルマガ - 2024/11/15
読者へのメッセージ(小話): 「103万円の壁」、企業の67.8%が引き上げに賛成の件。「103万円の壁」や、これに類似した収入制限は、そもそも誰が、何のために設けたのでしょうか。この制度によって、働けば働くほど税負担が増し、手取り額が減少するため、多くの人が働く意欲を失ってしまう状況が生まれています。制度側が少しずつ限度額を引き上げても、例えば178万円に引き上げたとしても、次は「200万円の壁」など、新たな制限が設けられる可能性が考えられます。このように、制限額が増えていく状況は、働く人々にとっての負担を軽減するには至らないのではないでしょうか。働きやすい社会を構築するためには、こうした制度の見直しが必要です。制度そのものが、働く意欲を削ぐ要因になっているのではないかと考え、根本的な改善を検討することが求められているのかもしれません。
■今日のトピック
侵入した部屋で1時間以上居座り“配信”…インフルエンサー『Z李』運営の5人逮捕。この事件自体にはあまり関心がなくどうでもいいことだが、このインフルエンサーが91万人ものフォロワーを持っている点には注目せざるを得ない。現代では「平凡な人生はつまらない」と見なされがちで、“アウトロー”や“悪い人物”が逆に魅力的に映る傾向があるのだろう。若い世代も「自分も個性的になりたい」と考えるかもしれない。しかし、他人の家に無断で入り、勝手に配信する行為は単なる迷惑行為であり、社会的に問題があると感じる。それを面白がるフォロワーの姿勢にも疑問を抱かざるを得ない。最近、「自分の生活が退屈だ」「スリルが足りない」と感じる人たちが、他人の無謀な行動を応援する現象が増えている。画面越しに“スリルのアウトソーシング”をしている感覚なのだろうが、自分では何も行動せず、他人の危険な行動を楽しんでいるに過ぎない。それは本当の意味での“アウトロー”ではなく、単なる傍観者に過ぎないのではないだろうか。
なお、警視庁は、Z李の運営グループを「トクリュウ」(匿名・流動型犯罪グループ)の可能性があるとみて捜査を進めているようである。ここでトクリュウの特徴について解説すると、まず匿名性、つまり身元を明かさずに活動すること。次に流動性、メンバーが固定されず、状況に応じて変化する。そして犯罪性、違法行為を行う可能性が高い点が挙げられる。Z李とトクリュウの関係性は、現代のデジタル社会における犯罪の複雑さを示す一例と言える。理由として、匿名性、グローバル性、高度化、多様化といった現代の犯罪が持つ特徴と密接に関連していると考えられる。
2024年のソーシャルメディアマーケティング市場規模は1兆2,038億円、前年比113%に伸長【サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ】。ソーシャルメディアマーケティング市場が成長している背景には、デジタル化の加速やユーザー行動の変化、そして企業のマーケティング戦略が進化し続けていることが挙げられます。特に、縦型ショート動画やインフルエンサーマーケティングの分野は今後も成長が期待されており、企業がこれらのトレンドを柔軟に取り入れ、自社戦略へ反映することが重要です。ソーシャルメディアの動向は変化が早いため、最新トレンドに対応しつつ、データ分析を通じて効果的な施策を計画できる柔軟な対応力が求められます。また、AIの活用によって、一人ひとりのユーザーに合わせたきめ細やかなマーケティングが可能になり、より高い顧客満足度を実現できるようになります。市場トレンドを迅速に把握し、競合との差別化を図ることで企業の競争優位性を高めることができるでしょう。
「炎上に火をくべる人は「40万人に1人」しかいない…「ネットで攻撃的な人が増えている」がウソである理由。」という記事で考えることは…。
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