結婚式はたぶん挙げない。
友達との間でたびたび話題になる「結婚式」を挙げるかどうかという話。
「もちろん挙げる」派もいれば「挙げたくない」派もいて、ちなみに私は「挙げたくない」派である。
そして意見が分かれるとなると、女同士のディベートが始まる。
「だって一生に一度のイベントだよ」「自分が主役になれる時って結婚式の時ぐらいしかなくない?」
そうは言われても、そもそも私は主役になぞなりたくないのだ。人前に出て何かをするとか、注目されるとか、かなりのストレスである。
一生に一度のイベント、それはそうだと思うが、結婚式を挙げなかった後悔よりも、大好きな人たちから高いご祝儀を払ってもらって、わざわざ自分の結婚式に来てもらうことの申し訳なさの方が勝ってしまう。
とは言え、やはりウェディングドレスは、経験としては着てみたいと思う。
結婚式は挙げない代わりに、ウェディングフォトを撮りに行けたらいいのかな、と考えている。
ただ、一つ懸念点があり、親のことだ。
私が幼い時に親が離婚し、母が女で一つで私と姉のことを育ててくれた。
もちろん母には感謝しかないし、母に感謝を伝える場として、やはり結婚式に招待することは最高の親孝行とも言えるだろう。
私の母は、良い意味であれこれ聞いてこないタイプで、結婚はいつか、結婚式は挙げるのか、親としては気になると思うが、何も聞かずに過ごしてくれている。
そんな母の対応にありがたく甘えさせてもらっているのだが、やはり娘の結婚式には参列したいだろうな、と思う。
ちなみに、人の結婚式に行くのは大好きで、自分ごとのように喜ぶし、感動して泣きまくっている。
つい最近、職場の先生の結婚式に招待され、その時は「結婚式って良いな…自分も挙げたいかも…」と気持ちが揺らいだのだが、時間が経つと「…やっぱり私には荷が重すぎる!」と諦めモードに入ってしまったのだ。
「主役になりたくないから結婚式を挙げない」
って、すごく自分勝手な理由だし、親のことを思うと心が痛くなる選択だなと思うが、その分親には、別の形で感謝を伝える機会を作ったりして、自分なりに納得できる方法を探してみようと思う。
ちなみに、私の彼氏は結婚式を挙げるか挙げないかは「どっちでもいい」派であり、自分のことなのにどこか他人事な彼氏に、ちょっぴり呆れている。