彼と付き合って4年が経ち、忘れられない特別な日となった。
彼と付き合って4年が経った。
いつも記念日はお互いスルーなのだが、4年記念日はディナーに行こうとお誘いを受けた。
お洒落してきてね。次の日は空けといてね。
それ以上は何を聞いても答えてくれなかった。
勘がいい人は大体気付くであろう。
プロポーズをされるのではないかと。
バレバレなサプライズで、彼らしいなと思いつつ、当日まで楽しみで仕方なかった。
美味しい食事を楽しみ、そのまま予約をしてくれたホテルへ。
妙によそよそしい彼の姿にニヤケが止まらず、私までどう過ごしたら良いか分からなくてなっていた。
しばらく会話を楽しんだ後、バッグの中から一枚の手紙を出した。
同棲しているのに、いつ手紙なんか書いてくれたのか。こっそり書いてくれたのかななんて思うと、嬉しくてすでに泣きそうだった。
「自分に子どもがいる未来が見えない」
「自分が親になる自信がない」
などと言って、価値観の違いで最大の喧嘩(話し合い)をしたことがあった。
結局、彼が考え方を改めてくれて、いつのまにか「もし子どもがいたら…」と架空の話をするようになっていた。
手紙にも、子どもがいる未来のことについて書いてくれており、あの時、きちんと向き合って話をして本当に良かった、と涙が止まらなくなった。
最後に、プロポーズをしてもらい、嬉しいような、少し気恥ずかしいような、そんな気分だった。
そしてなんと、サプライズで旅行を計画しておいてくれていたようで、(2日間空けといて、とだけ言われていた)ずっと行きたかったディズニーシーへ連れて行ってくれたのだ。
いつからそんなことが出来るようになったのか、4年が経ってもまだまだ知らない、分からないことばかりだ。
ちなみにサプライズのディズニー旅行では、私がとんでもないミスをやらかし、ひたすら迷惑をかけまくったのだが、そんな私を責めることなく、温かい気持ちで全て包み込んでくれた。そんな彼の姿を見て、改めて、彼を選んで本当に良かったと心から実感した。