明日から肩書きがちょっと変わってしまうわたしだからね

私は転職のたびに15日入社になる運命なのだろうか。前回は自分で選んだけど。

去年転職して入った会社を9月に辞め、明日からネイリストとして働き始めます。
入社日は15日だけど明日も入社前研修だから、実質明日が連勤1日目。

最後のお休み、何しようかなって考えたけど特にこれってやりたいこともなくて、そうとなったらフリータイムイズマネー、やっぱ暇を謳歌するのが一番で家でゴロゴロっしょってことで今日も引きこもっていた。昼前に起きたら雨が降っていたけど、夕方になって外は晴れたみたい。
お昼ご飯を食べて今日も安定にインターネットサーフィン。暇を極めた日と大学時代の部活仲間に会ったときくらいしか開かない学生時代のリア垢にログインする。
ささーーとタイムラインに目を滑らせていると、CM製作を生業としている同期の男の作った作品が最終コンペまで残ったとのツイート(わたしはまだXをTwitter、ポストをツイートと呼ぶ人間です)ツイートに添えられている動画を再生すると、なるほど確かに、専門的なことは分からないけどきっと手間暇がかけられただろう素敵な映像だと思った。
その後、もう1人の役者で食っていくことを目指して東京の養成所へと旅立った同期のことを思い出した。先日、晴れて研修生から准劇団員へと昇格したとらしいと一学年上の先輩から聞いた。劇団のサイトを見ると、ちゃんと見覚えのある顔写真が掲載されていた。やっぱあいつって演技上手かったんだね、なんて一度同期数人で鍋を囲んだ集まりで話したシーンを頭の中で再放送。改めて、すごいねえ。

思うに、やはり2・3年前から「自分がどうなりたいか」という今後の展望を自分の中で決意して、目指すべきゴール、欲望に向かって努力してきた人間は成果が出始めている時期に入っている気がする。
なりたかったものは、私にだってたくさんある。英語ペラペラで世界飛び回るようなシゴできバリキャリウーマンにだって憧れていたし、演技で人の心打って稼ぐ役者なんか未だにロマンあるし、歌うのも好きだから歌手っていいなと思ってたこともあるし、好きな文章書いて読んでもらえるのが仕事になったらとても最高だし、可愛い格好して新しい自分をいくつも試せるモデルみたいな仕事も絶対気持ちいいだろう。だけど、そうなるために行動していないことが真実なのだと思う。その程度の欲だということ。先述したことのためにジリ貧になってもいいとまで思ったことはないし、色々齧った経験はあれど死ぬほど努力したいと思ったこともない。
だから結局、色んな欲望の中から「私はこの夢を叶えたいです」と叶えたいランキング1位を決めて、そのために体力財産生活を注げる人が夢を早々と叶えていく人なのかなと思った。(向き不向きやアプローチに差はあれどね)

2024年5月14日の私は、ネイリストとしてご飯を食べていきたい。
卑しい本心を正直に言えば、私は昔から自分の持ってるセンスを人に肯定してもらえるような仕事でお金を稼ぎたい。器用貧乏なところがある自分にとってネイリストは合っている職業のような気がして、私は私のセンスを誰かに肯定してもらうためにネイリストになる。
0→1を生み出すより0.1をかき集めて1を作る方が得意だから、色んなお客さんの持つ可愛いのビジョンに刺激を受けて、私の持っている感性でもっと可愛いものを作っていきたい。直接私の手の誰かを満足させたい。
歌手とか俳優とかモデルとか詩人にもそりゃなってみたいけど、お金が稼げる見込みが未知数な職業には飛び込む勇気がなかった(貧乏は嫌、ある程度一定の生活をしたいからお金を惜しみたくない現金な性格ゆえ)ネイリストはとりあえず最初からご飯が食べていけるから、飛び込んでみたいと思えた。
それに、ありきたりだが、仕事は生活のなかで時間のほとんどを占めるのだから、私は仕事のこともそれなりに好きでいたい。これから先ずっと仕事は嫌だ嫌だって考えながら暮らしていくのかな?って考えて絶望してた会社員生活から解放された感覚はすでにしっかりとある。爽快だ。
未だに仕事ができてがっぽり稼ぐバリキャリウーマンに憧れるはあるが、めんどくさがりで頭を使うのが億劫で好きなことにしかエネルギーを燃やせない自分にはその適性がないと2年で見切りをつけた。
なんとなく、自分にはネイリストのセンスがありそうという根拠のない自信があり、投資する価値がありそうだから、まずは一度本気でエネルギーを注いでみる。今は私ががむしゃらに頑張るターンだ。不安もないほどに私が技術面で成長したら、楽しい仕事だと思えるはず。前職までは成長したいと思うガッツすら湧いてこなかったけど、今回は頑張りたいと思えているだけまずまず良いのではないだろうか?(気持ちの部分で、ネイルなら頑張れそうという見込みが自分の中にあるのが精神的にかなりデカくて助かっている。)

とはいえ、今回も「数年後は絶対こうなっていたい!」という明確なビジョンは決まってない。
一体どんな自分になってるのかな〜と未来の自分をぼんやり楽しみに生きるのは、中身が分からないプレゼントをあげるときのようなドキドキワクワク感があって嫌いではないのだ。
私は自分で決めた夢の実現に向けて動いている同期のような成功者にはなれないかもしれない。
けど、今の仕事好きだなって思いながら毎日過ごせたら、休みの日の夜に明日も頑張ろうってポジティブな気持ちで眠りにつけたらそれで十分だ。
あ、もし叶うなら会社員してたときよりもお金稼げるようになりたい。とりあえず目の前のこと頑張るから、その先で待っていてくれ、成功者のわたし。

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