地元大阪と実家生活
地域柄で人を区別したいわけじゃないけど、やはり地域ごとに住む人間の性質の違いはあると思った話
昨日、大阪の下の方に出かけた帰り、同じ電車にホモソ感を強く感じる男3人が乗ってきた。
1人は白Tにライトダウンのベストを着て、若いのに腹が出ていた。もう1人はリアル竜剣のだっさいネックレス系男子で、銀色のチェーンネックレスしてキャップかぶってアウトレットでスタジャンを買っていた。出発駅だったから私達とその3人しかいないくらいガラガラの車両だったけど、乗り込んできた時からシートの真ん中に足どかっと広げて座って携帯弄ってて、その時点であー…ちょいと知性の方がお粗末そう…って感じの振る舞いだった。
途中の何駅か目でふわふわのファーみたいなのがついたデザインシャツにピタッとした黒スキニー履いてカラサンかけた少しフェミニンファッションのお兄さんが乗ってきた。最近だと韓国系と言われる部類のよくある若者ファッションだと思う。でも、そういえば引っ越してきてからこっちであんまり見かけてないかもなあと思う。
そしたら白Tの男がお兄さんのことチラッと見て、ニヤつきながら仲間内で小馬鹿にするように目配せし始めた。なんか、そういう悪意というか胸糞悪さに触れたのが久々で。
私は人に迷惑かけなければどんな格好をしてどんな風に生きてもいいと思っている。私がダサいと思った3人の服装も、他人が口出ししてとやかくいうことではないことだからおくびにも出さない。それでも、自分の規範から外れているだけの他人を異常者のように扱い笑い物にする人が世の中にはまだまだいるんだなあと分かって気分が悪くなった。
その点、東京には人がどんな容姿してそれをどう思おうが無関心のポーズを取る空気が流れていたように思う。住んでいた神奈川も東京よりは少し泥臭い街だったけど、この手の下世話さは感じたことがなかった。そういう意味では、他者からの関心が薄い東京ってとても生きやすい街だった。
役所にいけば職員に対して誰かしらが喚き散らし、ダイソーにいけば大声で妊娠検査とおっぱいの話をしているギャルがいる大阪。なんだか帰ってきてから人に対する苛立ちや文句が増えたし、他人の悪意に触れる機会も増えた。最初の触れ込みからは少しズレるけど、同居する家族もその対象の一つであったりする。
私は不機嫌な人間の側にいたり不穏な空気が漂う場にいると、その雰囲気を中和したり誰かの機嫌持ち直させるために思ってもみないことや話したくもないことを話そうとしてしまう。(これはすぐに口論になる不仲な両親の下で育ったゆえの性質だと自負している。)でもそれって自分の心を殺して道化になるということで、とてもエネルギーがいる。そう気づいたので、最近は会話に気を回すよりも黙って食事を素早く済ませて食卓を立ち去った方が早いと思い始めた。当然そんな食事美味しくない。それなら1人でYouTubeでも見ながらご飯を食べた方がマシ。
それでも共同生活を送ること自体や、そのための我慢が人間には必要だと母は言う。それが理解できない。誰か1人でも我慢して一つの鍋に収まるくらいなら、各々が機嫌良く暮らせる方がいいと今の私は思う。
私は私。誰に何を言われる筋合いもない。1人暮らしは良いことも悪いことも全部自分の責任だし誰かの機嫌を伺う必要もない。だって1人だから。そんな関東での一人暮らしはとても精神衛生上良かったのだと気づいた。