一人暮らしと大学生活で、政治参加に興味をもった。
政治参加について、今回の東京都知事選を前に、自分の中で変化を感じたので記録してみる。
色々語りつつも、主観でしかないし、勉強不足の部分もあるし、なんやかんや積極的に都知事選の情報を拾っているわけでもないし、まだまだ未熟だなと思う。
ただ、今回は政治について書くというよりも、自分の生活と政治の繋がりみたいな部分を言語化してみた。
きっかけ
今回の東京都知事選は、私が東京に住民票を移してから3回目くらいの投票だ。世間からも注目が集まるように、私も今までで最も興味がある選挙である。
もちろん候補者の多様さなども要因としてあるかもしれないが、
個人的には、一番の理由として、自分自身の思考範囲が、身の回りだけでなく、経済や政治へと拡大したことが大きいと感じる。
金銭的な心配
私は一人暮らしをしている。学費や光熱費等を含め、ほぼすべてを奨学金やバイトで賄っていく中で（家賃は8割親が出してくれてます。感謝。）、今の物価高には、お財布への影響はもちろん、精神へのストレスもしばしば感じる。
そういうなかで、やはり景気が良くなってほしいし、生活の金銭的な補助になるような政策が増えてくれたらということを真剣に考えるようになった。
また就活を始めつつある今、将来やりたいことや、キャリア、特に子育てを考えると、金銭面での心配が非常に大きい。
高校無償化、給食費無償化など様々な政策が進む中で、いかに子育て支援が進むか、またどういった観点で政策が作られていくか、注目したい。
経験×知識が政治参加の意識をあげた？
私は経済や政策と生活が密接に関わることを、一人暮らしを通し、身をもって感じてはじめて、政治に興味をもったわけである。
また、総合政策学部で勉強する中で、政治参加や政策決定などにつながる授業を受け、関心を持つ「取っ掛かり」が増えた。
恐らく、経験値×知識により興味が拡大した部分は大きい。
となると、選挙権が18歳以上に引き下げられた現代で、若者の投票率を上げるためにはどのように政治にきっかけをもてばいいのか、ということを疑問に感じた。
自分自身、政治に興味をもつなど、最近まで本当になかった…。
高校でも、投票や政治参加の重要性を説く授業があったりもしたが、重要性は理解できても、それが興味や積極的な行動に繋がらないことは目に見えている。
重要性は恐らく多くの人が理解している。
そのうえで、興味をもつきっかけづくりが大切だろう。
その重要性を感じたのが、「困りごと」を共有する会を開こうと、友人が誘ってくれたことである。
「困りごと」を共有する。
政治参加に興味をもったきっかけはもう一つある。
それは大学で授業を一緒に受けている友人が、若者の政治参加についての話をしてくれたこと。
もっとラフに、政治の話が友達とできたらいいのに、ということで、「困りごと」を共有する会を学部の中で小規模に行った。
これは政治について直接思考するのではない。
おそらく「政治を考えましょう」というと、知識や興味が不十分だから、、と尻込みしてしまう人は多くいるだろう。そういったハードルを少しでも下げ、身近なところから観点を増やすという試みだった。
学部棟のWifiが不安定、講義室の椅子が堅いといった学部内での小さな悩みから、大学最寄りの私鉄が高い、物価が高すぎる、奨学金返すの大変などといった悩みまで、本当に様々なものがでた。
話している中では、多少の愚痴や不満大会になりつつも、自分自身では言語化しないような悩みに気づくことができた。
普段自分で言語化しないようなことを共有してみることで、それらが何かしらの判断軸になったり、行動する際の視点になったりするのではないだろうか。
「天気の話をするように、政治の話をしよう。」
実は「困りごと」を共有する会は、参考にしているイベントがあって、それが鳥取県にある本屋の店主さんが行っている「Whole Crisis Catalogueをつくる」である。汽水空港｜ (kisuikuko.com)
（タイトルにしたかったけど、著作権を気にして、見出しにしてみた、、）
これに関する記事で使われていた言葉が、「天気の話をするように、政治の話をしよう。」。
決して友人に政治参加を強要するつもりもないし、わざわざ話題を振るつもりもない。けれども、話題を振らずとも、ふらっとこういう話ができるようになれたらいいなあとは思い、すごいしっくりきた言葉だった。
やはり自分一人の投票で何が変わるのか、という疑問は拭えない。
それは選挙だけでなくて、社会課題を解決するとか、何か関心ごとを行動に移すとか、全てに言える。
しかし、人が集まればそうとは限らない。
少人数でもマイノリティでも、集団で考え行動することで影響力は大きくなると思う。
私がこれを書いたことで、
だれかがちょっと政治に興味をもってくれたらうれしい。