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旅行欲の高まり

振り返ってみると、2023年は成人して以降最も旅行に行かなかった年だった。宿泊を伴ったのは1月の静岡と11月の仙台・鳴子温泉だけで、日帰りも目立つのは8月の仙台くらい。
「コロナ禍中にソロ活で楽しみまくったので自重年になった」とそれっぽいことを言って、実際費用が高騰しているのもあるけど、収入の見通しが立たなかったのと可処分時間が減ったことが効いていた。特に後者については今の環境でいる限り解消の見込みが立たないのが悩ましい。

丸一年(ほぼ)蟄居していたこともあって、枯れていた旅行欲が芽生えてきて「あそこに行きたい」「ここに行きたい」というのが出てきたので慰みにつらつら挙げてみよう
……と思ってこの記事を書き始めたのが今年の1月であった。

ただ、ぼんやり思い描いているうちに、いくつかは願望から予定へと格上げされ、大した検討をしていない行先でも突発で行ってしまったりしたのが2月で、筆より先に体が動いてしまった。
先に済ませてしまったので、行きたいところではなく、行ったところを紹介することにする。

2月10日:静岡・大井川鉄道の星空列車

この表示が出ているということは…?

木曜日の夜に存在を認知し、金曜日に道連れに声をかけ、土曜日に出発という絵に描いたような突発行程。どんなことが起こったかは同行者が詳述してくれたので↓よりどうぞ。

2月15日~18日:北海道・札幌ボーカルアンサンブルコンテスト

パフェ、珈琲、酒、佐々木の夜パフェ

「遠征先で飲みたい!」という思いが昂ってしまった某合唱団の有志たち。私は「札幌には最悪行けなくてもいいからせめて北海道には行きたい」という思いから金曜と日曜の宿泊を函館に設定した。当然鉄路である。1月に生じたばかりの有休をさっそく使う。

2月23日~24日:栃木・新旧鉄道探訪

曳家された下小代駅旧駅舎


雪に埋もれる明智平ケーブルカー駅跡
盛況なライトライン

昨年宇都宮に開業した路面電車・ライトラインに乗るついでに、現地に住まう友人に付き合ってもらってあちこちへ。この友人と冬季に会うと雪景色の確率が100%。私たちは寒いところの方がシャッキリする人類。
車を走らせてて、行きも帰りもずっと道なりなのが面白かった。

3月20日:静岡・地酒と桜海老を目指して

初物はご用意されませんでした

親族が酒造りに携わっているという友人と、「じゃあその蔵に行こう」と日付だけ確保。お互いデスマーチが明けているかもわからないのでギリギリまで「行けたら行こう」と留保していた。熱海1回乗り換えだし、1時間に3パターンは乗り継ぎがあるから、電車の時間すら決めていない。
行ってみたら蔵は祝日休み、桜海老は漁期直前で漁港の食堂は休みと文字にするとひどい失敗であったが、太宰治もこんな目に遭ってた気がするし、あのメンヘラもこういうイベントでへこたれてた気はしないのでノーカウントでいいだろう。
蔵の近所の売り酒屋の店主がパワフルで楽しかったし、しこたま歩いて空腹が極まった体に流し込んだ静岡グルメは最高だった。

20年以上ぶりの週休2日制にようやく体が馴染んできて、平日と休日の配分がこなれてきた。せっかく東京駅に近い職場なので、地の利を活かしていこうと思う。

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