週刊オールライター第74号 「夜行バスの選び方、教えます」
高速道路の整備に伴い、全国各地で見かけるようになった夜行バス。ですが、「夜行バス」と一言で言っても、さまざまな種類があります。
今回は、旅行で実際に夜行バスを使ったことのある私が、「夜行バスの選び方」を教えます。
1. 夜行バスの種類
夜行バスを座席配置によって以下のように分類することができます。
①4列(2+2)
②3列(2+1または1+1+1)
③2列(1+1)
どの座席にもメリット・デメリットは存在します。ここからは旅や出張、推し活の予定に組んで失敗する方が多く出ないように、それぞれのメリット・デメリットを取り上げつつ見ていきましょう。
1-1. 安さと引き換えに・・・ 4列
メリット
・とにかく安い
(東京〜大阪が3600円ということも)
デメリット
・座席のサイズが小さく、狭い
・狭いので寝にくい
このタイプのバスは、おすすめできません。私はこのタイプには乗ったことはありませんが、体型が大きく狭い空間が嫌いなので避けるようにしています。
ただ、料金は安いので、どうしてもお目当ての列車や飛行機が満席で切符取れなかった場合は頼っても良さそうです。
1-2. 夜行バスのスタンダードといえばこれ 3列
メリット
・基本的に新幹線よりも安い
・このタイプでも「豪華夜行バス」をうたう車両も存在する
・追加料金で座席のクラスアップができる場合もある
・座席のサイズが4列よりも大きめのため、リクライニングが深くできる
デメリット
・3列の中でも寝れない座席もあるので注意
3列シートのバスは夜行バスのスタンダードな座席です。基本的に大きめに座席を作っているので、環境が良くなっています。
私がおすすめする3列シートの座席はJRバスグループの「グランシート」です。私が乗ったことのある夜行バスは大宮→梅田(さくら高速バスAT72D便)、東京→岐阜(JR東海バスドリームなごや7号)、名古屋→川越(平成エンタープライズVIPライナー名古屋2便)ですが、ランクアップシートに課金した平成エンタープライズを除く2社の中で快適だったのはJRバスでした。もちろん快適性では平成エンタープライズのランクアップシートには及びませんが、JRバスグループで採用されている「グランシート」は本当に快適です。その理由は、足元の空間が広いからです。足元の環境が悪ければ最悪の場合エコノミークラス症候群を発症しかねません。その心配をせずに移動できたので、あとは周囲の環境次第では深く寝れたと思います(実際、岡崎市美合PA付近で大雨だったので寝れず・・・)。
中には、通常料金にさらに特別料金を上乗せすることでランクアップシートに座ることができる場合もあります。個人的にはこれが空いている場合はこっちに乗ることをおすすめします。実際、平成エンタープライズのVIPライナー名古屋でこのランクアップシートを利用しましたが、本当に快適でした。
3列がスタンダードといえど、足元のスペースが狭ければ、それは快適とはいえません。3列のバスでも足元が狭い車両も存在するので、会社選びはこちらも慎重になるべきです。
1-3. 新幹線並みかそれ以上の値段の場合も⁉︎ 贅沢したい人に2列
メリット
・座席がかなり大きく作られているため、快適さは最上級
・寝返りも打ちやすい
・完全個室タイプであればカーテンを開けても文句は言われない
デメリット
・新幹線並みまたはそれ以上の料金になるケースもある
・座席数が極端に少ないため予約しにくい
この座席を採用しているバスはかなり限定的です。このバスは「豪華夜行バス」をウリにしているバスにのみ見られます。ですので料金は圧倒的に高く、最悪の場合新幹線の料金と変わらない場合もあります。安さで選ぶのではなく、快適性と日程を加味して選びたい場合のみ検討しても良いかもしれません。
むすびにかえて
今回は、夜行バスの座席の種類からメリットとデメリットを取り上げました。
皆さんの旅行・出張などの参考になれば幸いです。
それではまた。