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週刊オールライター第107号 「情熱大陸を見た感想 森且行選手」

突然ですが皆さんは、尊敬する人はいますか?
親戚、上司、先生、友達、漫画・アニメのキャラクター、スポーツ選手、俳優、アイドル・・・色々な方の名前が出てくると思います。
私にも、尊敬する人がいます。オートレーサー・元SMAPの森且行選手です。普段の会話でも絶対に「森選手」と呼ぶようにしています(SMAPとほぼ同世代である私の両親との会話だけは、世代間ギャップによる会話の食い違い防止のためあえて「森くん」と呼んでいます)
そんな森選手に関して、この配信では下記のように過去3度も特集してきましたが、11/17(日)にTBSで放送された「情熱大陸」にて再び森選手が登場したので、その感想を今回はお送りします。

(過去記事も是非ご覧ください。)


1. 私が森且行選手を尊敬する理由

ここで改めて、私が森且行選手を尊敬する理由を書きます。私が森選手を尊敬する理由は、「責任を果たすことが本当の大人」ということを教えてくれたからです。私は現在、SNSの使い方や人との会話、アルバイトや就職活動といった社会経験で他人の何億倍以上も苦労していますが、その原因は、18歳までの間に「何があってもどんなことが起きても絶対に諦めずに物事を遂行する」という、まさしく「責任を果たす」という行為を一切できていなかった・やろうとしてこなかったからです。公の場でこのようなことを言うのも恥ずかしすぎることなのですが、事実として英検2級や大学受験を「(自分で勉強した)実力で受かったか?」と聞かれても選択肢はNOしかありません。
森選手は、幼少期からすでに持っていた「オートレーサーになりたい」という夢を叶えたい気持ちが強く、1996年にSMAPを脱退しました。その際に森選手は
「全てにおいてトップになる。」
と約束しました。
それから森選手は長きにわたって戦ってきたのです。どんなに成績が悪くても、怪我をしようと、ヤジを飛ばされようと、2016年にSMAPが解散してしまっても、日本一という約束のためだけにバイクに跨ってきたのです。それが実を結んだのは2020年11月3日、SMAPを脱退してから24年後のことでした。
私は、このような「日本一になる」という大きな約束を叶えるために絶対に諦めなかった姿勢に感銘を受けました。これが、尊敬に至った理由です。

2. 本編を見た感想

私が気になった点は2つあります。「怪我していなかったら頑張れていなかったかもしれない」という一言と、「バイクウェアのモデル、JKA(競輪とオートレースを統括する公益財団法人)の広告ポスターへの出演、トークショーを積極的に行う理由」、この2つです。

2-1. 「怪我をしていなかったら頑張れていなかったかもしれない」 その真意とは

まず、「怪我していなかったらがんばれていなかったかもしれない」という一言は、森選手が出演していたドラマ「3年B組金八先生(第3期)」の同窓会での一コマです。第3期の同級生には萩原聖人さん、長野博さん、浅野忠信さんなどがおり、森選手は身なりを気にする男子生徒「谷口健治」役で出演していました。
森選手の話題になった時、本人は
「怪我をしていなかったらもう1回・・・なんていうのかな、頑張っていなかったかもしれないね。もう50、年(とし)と考えちゃう。」
と発言していたのです。私はこの発言が引っかかりました。
考えてみると、森選手は同じSMAPの稲垣吾郎さんと同学年であり(稲垣さんは1973年12月生まれ、森選手は1974年2月生まれ)、私の父の1つ年上でもあります(父は草彅剛さんと同学年です)。飯塚での大事故で怪我をした当時、森選手は47歳11ヶ月でした。それを計算した時、ようやくこの発言の意味がわかりました。50代ともなると、人生も後半に差し掛かった年代ですから、引退の2文字が頭をちらつくのも容易に想像できます。事故のつい2ヶ月前に日本一という大きな約束を果たせたわけですから。
森選手は、日本一という大きな目標を果たし、次の目標があやふやになりかけていた時に大事故が起きたことを「好機」と捉えることができていたのです。あの事故をきっかけに
「俺もうちょい頑張らなくちゃいけないんだ」
と気がついたのでしょう。だからこそ前回の出演時に
「走らないで引退は、僕の中では絶対にあり得ないので」
と断言できていた、と感じました。
同窓会に出席していた萩原さんや女子生徒役で出演していた同級生も感心していたのが印象的です。やはり森選手は、「今自分が置かれている状況をどう捉えるか」という判断力が上手だと思います。今までの自分を恥じらう気持ちで見ていました。

2-2. 「バイクウェアのモデル、JKAの広告ポスターへの出演、トークショーを積極的に行う理由」 船橋オートレース場の悲劇

そして2つ目の「バイクウェアのモデル、JKAの広告ポスターへの出演、トークショーを積極的に行う理由」ですが、これにはオートレースが好きな人にとって絶対に忘れてはいけない「あの悲劇」が理由だったと初めて知り、驚きでした。

JR京葉線の南船橋駅南口に程近い「ららぽーと東京ベイ」の隣にある「三井不動産アイスパーク船橋」と「ふなっしーパーク」。実はこの2か所にまたがる形でかつて船橋オートレース場がありました。船橋オートレース場は、オートレース訓練生のお披露目の場や重賞レースの会場などで使用されてきましたが、売り上げの減少などにより、2016年に閉鎖になってしまいました。この悲劇を森選手は
「働ける場所がなくなっちゃう」
と危機感を持ったことで普及活動の必要性・重要性を感じ、トークショーなどのイベントや広告ポスターへの出演を積極的にするようになったとのことです。

2023年4月撮影。
こうした活動に積極的な理由には、忘れてはいけない悲劇が隠れていたのでした。
2022年4月撮影。
落書きされていますが。
レース中。
緑の勝負服が森選手です。

むすびにかえて

今回は、11月17日に放送された、森且行選手が出演された「情熱大陸」の感想をお送りしました。
森選手は、本当の意味で素晴らしい大人です。私の思う大人としての理想像です。ですが、18歳になるまでの私は「責任を果たさない」「約束を守らない」「納得いかないから捨てる」と言った悪行を重ねてきました。森選手に出会ったことで、今までの自分を顧みることができたと言っていいです。これから、森選手のような社会人になるためには何億倍もの苦労を積まないと生きることすらできないでしょう。でも逃げません。苦労を積む責任を果たさないといけないですからね。ローマは一日にして成らず。

ではまた。

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