週刊オールライター第17号 「森且行選手」
こんにちは。HISASHINJOです。いよいよ待ちに待った大阪遠征が近づいてきました。鉄オタ用語で「遠征」とは、鉄道などを用いて遠くへ行くことを指します。毎日が待ち遠おしいです。
今回は、本来であれば「月まとめ記事」を出す予定でしたが、友人から教えてもらった番組を知った時「これは記事にしなくては」という衝動に駆られ、「月まとめ記事」の配信をずらしてまでこの記事を書きました。
テーマは「森且行選手」。私が尊敬する方です。
1. 今回この記事を書くことになった動機
この記事を書くきっかけは、「森選手が情熱大陸に出演したから」です。ある日、情熱大陸が好きな友人が「2/19の情熱大陸見ろよ」とLINEしてきたので、TBS公式サイトに載っている番組表を見て仰天。尊敬する森選手が出演するからです(友人にも私のオートレース好きと森選手を尊敬していることは公言しています)。
その時に決心しました。
「尊敬しているからこそ話したいことはたくさんある。だから森選手の話題だけで記事が1つできる。せっかくだし森選手に焦点を当てた記事を作ろう」
オートレースの記事は不定期配信時代に1つ作っていますが、森選手に焦点を当てた記事はこれが初めてです。
2. 森選手と私の「出会い」
これは過去にも書いた内容ですが、森選手を語る上で外せないので書きます。
2009年にG1を初制覇した際にニュースになっていたのを見て、私はとても驚きました。
「SMAPって6人だったの!?」
って。
森選手がオートレーサーになるためにSMAPを辞めたのは1996年のことであり、「世界に一つだけの花」と同い年のハタチの若造である私が森選手の存在を知るまでの時間が「5人」よりもかかったのは仕方のないことです。
3. 約束の日本一 そして尊敬へ
私が受験と戦っていた2020年11月、普段から公営競技を報じない各メディアはこぞって森選手を報じ、散り散りになってしまっていた「5人の仲間」もそれぞれ森選手に祝福の言葉を送り、SMAPファンは涙しました。森選手が、かねてから公言していた「オートレースで日本一になる約束」を24年越しに果たしたのでした。
それから1年後、森選手があの大落車事故で生死を彷徨った頃、私は大学進学を決めて自由の身になっていました。そんな折、YouTubeで森選手のレース動画を飛ばさずにフルで見ました。その後、おすすめに上がってきたSMAPファンの作った森選手を祝福する動画をたくさん見た私には衝撃が走りました。
森選手のことを「羨ましい」と思ったのです。
森選手は1996年のSMAP脱退の際、5人以外にも多くの人達に不安や迷惑をかけてまで自分のやりたいと思っていたオートレーサーの世界へ飛び込みました。その際に森選手は
「絶対に日本一になる。賞金もランクも『全てにおいて』トップになる。」
「残った5人とは『お互い日本一になる』と約束してきた」
と宣言していました。
前職が前職だっただけに風当たりの強さは尋常じゃなく、異様な黄色い歓声まで聞こえたオートレース場。「芸能界へ戻れ」とのヤジ。
そんな環境に耐える毎日。そして付きまとう怪我との戦いに加え、なかなか勝てない状況が続きスランプも経験し、2016年には日本国民を怒りと悲しみの渦に巻き込んだSMAP解散騒動があった中でも、決して挫けることはなかった森選手。そしてその騒動から4年後、日本一をつかんだのでした。
私は、「何があっても、どんなことが起きても、絶対に挫けることなく夢に向かって戦い続ける」という森選手の姿勢に感動したのです。
18歳までの自分を振り返ってみても(自分のことを卑下ばかりするのも心と脳にとって毒なのですが)、「何があっても、どんなことが起きても、絶対に挫けることなく夢に向かって戦い続ける」ことを実践した記憶はありません。大学受験も実力で受かったか、と聞かれても「イエス」と答えられません。
その後、日が経つにつれて私が抱いた「羨ましい」という感情はやがて「尊敬」へと昇華しました。今までだったら、「妬み」に成り下がってしまうのが私でした。でもなぜ森選手だけ「尊敬」へと昇華したのでしょう。
それはきっと「私の心に響く叱り方をしてくれたから」だと思います。
そして私はオートレースにハマり始め、昨年4月に川口オートに行きました。
4. 「情熱大陸」を見た感想
2月19日深夜に放送された、森選手を特集した情熱大陸。放送3日前までの森選手の様子が放送されていました。
(なお、この放送で入りきらなかった映像は、情熱大陸YouTubeで公開されている他、3月18日から順次全国で開催される「TBSドキュメンタリー映画祭2023」で公開される予定になっています。)
1月のまとめ記事にも書いた「復帰延期」の話題にも触れていました。復帰延期を決めた理由は、焦りで体を痛めたこと以外にも、叔父さんの発言にあると私は考えます。親が離婚し、叔父叔母夫婦に育てられていたという森選手とお兄さん。実の親父のように慕う叔父さんからのアドバイスがあったからこそ、延期という決断が出来たのかもしれません。
実は森選手、今でも麻痺が残っていて、右足親指と左足小指の感覚がなく、臀部をつねっても感覚がほとんどないようです。その中で模索しながら戦っています。
その姿を見た私は、より一層心に沁みました。目標に向かって頑張っている、と一口で片付けることができても、その裏をのぞくと、今まで想像できなかった苦労を見せられ、感動しました。やはり、夢に向かって20年以上も約束を守った男です。その精神力は私が今まで出会ってきた人の中で最も強いものであり、見習わなくてはいけません。当然です。ですから、私もさまざまな場所で
「鉄道ライターになる」
と言ったので、絶対にみんなを裏切れません。ですからこのような定期配信の訓練をしています。そして就活も近づいてきた中でのインターン探しなどにもこれから四苦八苦します。私は森選手ではないので、精神力は強いとは言えません。ですが、森選手のような「みんなと守った約束を果たすための努力」と、それをするための土台づくりを怠らないように努力したいと思います。
*TBSドキュメンタリー映画祭2023の詳細です
↓
(https://note.com/tbs_docs/n/n5d3147f246d9)
むすびにかえて
いかがでしたか?今、私の尊敬する森且行選手は、復帰延期という苦渋の決断をしながらも、日々来たるべき時のために体を労わりながら練習を続けています。実を言うと、私の身の回りにも夢に向かって頑張っている友人が1人います。プロ野球選手を目指している友人です。同じ中学を出た後、地元の強豪高校に進み、センバツ甲子園にも出ています。ドラフト指名漏れも経験している彼は、同窓会でも夢に向かって頑張っていると明かしました。
身近に同じ「大きな夢に向かって頑張っている」人がいると考えると、私も負けられません。
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次回の配信は3月4日です。以前から予告していた通り、関西遠征の記録をたっぷりお届けします。
それではまた。