連絡してみたい友だちのこと

※2024年4月14日に書いたもの。



わたしは、友人関係において、自ら進んで関係性を築き上げていくことが苦手で、仲良くなりたいと思っていても、はじめましての時点で相手がこっちを向いていないような気がしてしまうと、なかなか一歩踏み込む勇気が出ない。
自分が相手を好きだなと思う気持ちが強いほど、好かれたいより、嫌われたくないのほうが勝ってしまうのかも知れない。
自分が魅力的だと思う人と深く知り合って、好かれる自信がないのかも知れない。

でもそんな性分のおかげで、これまでわたしの周りにいてくれた人たちは、器の広い、愛にあふれた、優しくて柔らかい春の日差しのような人たちばかり。お陰様で温かい思いばかりしている。ありがとう。
予防線を張りまくったおかげで、友人関係において肩透かしを食らうことはほとんどなかった。恵まれていますほんとう。

でも最近、そんな自分の人付き合いの仕方をほんの少しだけど後悔している。

実際にはそんなに仲が良かったわけじゃないけれど、密かに、勝手に、一方的に、「いいなあ」「好きだなあ」と思っていた友だち(知り合い?クラスメイト?)のことを思い出して、あのとき勇気を出して話しかけていたら、食事に誘って、小2時間くらい二人きりで話す機会があったとしたら、きっとものすごく仲良くなれていたんじゃないかという妄想をする。
一生の友だちになれていたんじゃないかなという妄想をする。
そうしたら、すごく損した気分。
わたしはあの頃から、あの子の良さに気付いていたのに、確かに惹かれていたのに、それを伝えられなかったことと、好きな子に自分を好きになってもらうチャンスを幾度となく逃してきたこと。悔しすぎる……
SNSをやめたせいで、今となってはどこで誰と何をしているかどころか、それを知る術すら完全に失ってしまった人もいて。でも、知り合いの一人二人挟めば、まだたどり着けるよね。まだ間に合うよね。それを考えると、今しかないんじゃないかなとか考えて、無駄に焦ってみたりして。連絡してみる勇気なんてないのに。

最近よくこういうことを考えるのは、今は今まで仲良くしてくれた友だちにあまり会いたくないからで。
それは、彼女たちが変わったんじゃなくて、彼女たちを嫌になったんじゃなくて、ただ、今のわたしで会いたくない。わたしの今までを知っている人たちと、今のわたしで会いたくない。
当たり前に、彼女たちのことは変わらず大好きで、大切に思っているし、これまでのことの全部に感謝している。でも、今だけは違うくて。

気なんて遣われなくていいから、ヨイショもなにもいらないから、まっさらな状態で向き合える人がいたらなと思う。素直なわたしのままでやり直せる人がいたらなと思う。

そんなことをしたって、また同じように繰り返すだけかな。
でも、連絡してみたいと思う人がいるならしてみたらいいのにって思うのに、どうしてそれができないんだバカやろう。もう一生後悔しとれよってかんじだよ。

きっと大事にするので、友だちになってくれないかな。


元気にしてるかな。


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