『慢性痛と密接な関係 自律神経』
自律神経には
交感神経と副交感神経があり
交感神経が電源でいう「オン」の状態であり
副交感神経がその反対で「オフ」の状態です。
このオン、オフのバランスが崩れて出る様々な症状を自律神経失調症といいます。
ちなみに
交感神経優位の特徴としては
・血圧上昇
・心拍数増加
・消化の抑制
・血管の収縮
・興奮状態
一方で副交感神経の特徴は
・血圧の低下
・心拍数の低下
・消化の促進
・血管の拡張
・リラックス状態
などです。
また、頭痛や腰痛、肩こりなどの慢性的な痛みを感じる人はこの自律神経が重要で、
交感神経が優位の状態では痛みの閾値が下がるため痛みを感じやすくなります。
一方で副交感神経が優位であると痛みの閾値が上がるため、痛みを感じにくくなります。
マッサージをすると
上記のような痛みが改善・軽減されるという方もいますが
これは筋肉に対しての影響というより自律神経が整ったという考え方もできます。
現にマッサージなど（施術者によりますが）触れることにより、
交感神経から副交感神経に切り替えることが可能です。
マッサージをされると気持ちよくなって眠くなってくる
こういった経験をされた方はいると思うのですが
これがまさに副交感神経が優位になっている状態です。
つまり、何が言いたいかというと
副交感神経を優位にさせる。もしくは自律神経を整えることで
慢性的な痛みの改善に繋がるというわけです。
現場での経験になるのですが、
慢性的な痛みを感じている人は日ごろから
強いストレスを受けていることが多いです。
職場環境や人間関係など様々なストレスが原因で、
自律神経が乱れているように感じます。
そういった方々に自律神経を整うようなアプローチをすることで、
慢性的な痛みが改善されたというケースは数えきれない程あります。
自律神経が整うアプローチというのは様々あって
トレーニングやマッサージだけでなく
ストレッチ、音楽、呼吸、会話などでも可能です。
しかし、ここで注意が必要なのは根本の解決です。
「痛いからマッサージに行く。」
これだけでは応急処置ですし、
マッサージに行かざるを得ない要因を解決しなくては
いつまでも鼬ごっこになってしまいます。
そのため、時には物事の考え方や捉え方が重要なケースもあります。
パーソナルというのは、
単に筋トレや食事だけのアドバイスだけではないと思っています。
会話やヒアリングなどそれ以外のところも必要とされる役割だと常々感じています。
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