【フィルミ】
【タイトル↑】
(強く当たれ、がっしり行け)
ビラが自分によく言っていた言葉でした。
ことある毎に言われたので、両耳と鼻にもタコが出来た気がします。気がするだけです。
フィルミ、ミドルネームにしようかな。嘘です。
3月23日にFC刈谷前監督の、ビラが亡くなったと一報が入りました。
寝耳に水で、本当に驚きました。
ご冥福をお祈りします。
noteがサボり気味だったので、ビラとの回顧録を書いてみます。
2年前のビラ含めてウィリアム(前フィジカルコーチ)が来ると聞いて期待と不安が入り混じってました。
・初の日本人以外の監督
・ブラジル人
・言葉は伝わるのだろうか
・ウィキペディア出でてこない
・グーグルでも引っかからない
本当にいるのかな?と思いつつ合流初日を迎えました。
第一印象:オーラがある。でもちょっとラッコみたい。ちょっと。
そこからビラの元でサッカーが始まりました。フィジカルトレーニングが増え、新しい練習メニューに戸惑い、通訳がある中でのコミュニケーションなど、沢山の刺激がありました。
ジムで筋力トレーニングをし始めて間もない頃、ウィングアリーナのベンチで自分はビラに言いました。
「もっとレベルアップしたいから、良いプレー悪いプレーをどんどん伝えて欲しいです」と。
そんな事を言う必要は無かったかもしれません。
ただ、多分そこから、ヒロキーフィルミ!が増えました。
イントネーションはヒロキー↗です。
キーで上がります。
口に出して練習してみてください。
ビラの2年間で特に感じた事
①良いプレー悪いプレーをはっきり言う
②俺たちは勝てる、強いと常に言っていた
③神に感謝する、家族を大事にする
④ガラナが好き
⑤ON-OFFの切り替え
①具体的には、ガッツリと奪えた時と、ロングフィードを通した時にはナーイスヒロキー↗と言ってくれました。良くないプレーの時、ミスした時にはしっかり怒られました。ただ、それを引きずらずに後のプレーの方が大事って話もしてくれました。
②ミーティングでよく言ってました。ロスタイムで点が入ったり、逆転したり地域CLに全社枠で出れたりしたのは少なからず関係してるかなって思います。
③文化の違いによるものです。神にまず感謝したり、家族や近しい人にいい報告をしようって話は新鮮でした。前提が違うなって。
④ガラナわからない人はグーグルで出てくるので安心して下さい。ビラの体の83%はガラナで出来ています(佐々木調べ)
⑤練習、試合が終われば笑顔の優しいおじいちゃんでした。結婚するって話をしたら自分の事のように喜んでくれました。
2019年最後のシーズン報告会。
個人的にまた話に行きました。
「今までありがとうございました」
と伝えると、
「もっとレベルの高い所でやれるから頑張れ」
って言ってくれました。
最後に握手をしてる時には何故だか涙が溢れました。
振り返ると、昨日の事のように思い出せます。
心の中で生き続けるってこういう事を言うんですかね。
改めてビラ、ありがとう!
佐々木フィルミ宏樹