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うちの夫は花束を買わない。
今日は6年目の結婚記念日です。
記念日には、旦那さんが大きなバラの花束とケーキを買って帰ってきて「一緒にいてくれてありがとう、これからもよろしくね。」なんて、ロマンチックなシチュエーション。夜景の見える高層のラグジュアリーなホテルでシャンパンを開ける。
20代前半までは、そんな理想を掲げていましたが、結婚して6年間ただの一度もありません。というか、そもそも私はそういう男性と付き合ったことがありません。
むしろ、バラの花束ってちょっと困る。(捨てるときトゲがあって危ないんだよね。)
キャリアのコーチングだけでなく、結婚生活や婚活、恋愛相談にのることも多いのですが、大抵の方が「理想のシチュエーション」と「理想の旦那さん像」のキャラ設定がちぐはぐ。かく言う私も、同じく「ちぐはぐ」だったので気持ちはすっごく分かります。
今日はこの「ちぐはぐ」について書いてみたいと思います。
⬛︎ちぐはぐなキャラ設定
マンガで例えるなら、ワンピースのサンジはバラの花束買ってそうだけど、ゾロは絶対買わなそうじゃないですか。
鬼滅の刃でいったら、善逸はお花プレゼントしそうだけど宇髄天元はサプライズやプレゼントするって感じじゃないですよね。
マンガやアニメのキャラクターには、それぞれ個性があり、その個性から行動の予測がつく、というのは皆さんもご承知のことと思います。そのキャラにそぐわない行動を取っていると「違和感」になっていくわけです。宇髄天元が目につくオンナに色目を使って、花を買ったり、かんざしを買っていたら、違和感しかありません。
敵の鬼である堕姫(だき)が美女だからといって「俺はレディーを蹴らねぇ」とか言っていたら、きっと柱になんてなっていないでしょう。
サンジはあのキャラだから「蹴らねぇ」もキマるわけです。結果ナミに選手交代しますけど、それもまた素敵だと思えるわけです。
そして、私はゾロや宇髄天元様(←)が好きなのです。
呪術廻戦でいったら、五条悟先生と狗巻棘先輩が好きなのです。(漫画オタクの話にそれてしまった…)
つまり!
理想の旦那さん像と、理想のシチュエーションがずれていると、せっかくお付き合いしているのにミスコミュニケーションが生まれてしまうのです。「記念日なのにプレゼントしてくれない!」「記念日覚えててくれない!」といった、(勝手な)期待からくる失望。
こういったことで別れてしまうカップルも少なくないのでは。
⬛︎彼に見せ続けたフラッシュモブ動画
私はこの「ちぐはぐ」に気づかず、約5年付き合った彼が、いつかフラッシュモブを踊りながらプロポーズしてくれると信じていました…!
テレビのバラエティ番組などで海外のフラッシュモブの映像が流れたりすると、ワクワクしながら彼に見せていました。ゼクシィのCMが流れれば「こういうの素敵だよねー!」なんて言って、“私こういうプロポーズありだよ”アピールしていたんです。最終的にはゼクシィ特大号を買って帰りました。
(のちに知りますが、これ「ゼクハラ」と言うらしいですね!)
ほら、男性って本当はビビリだって言うじゃないですか。だから私は「あなたと結婚してもいいよ!Welcomeですよー!」という意思表示をしているつもりだったんです。
⬛︎もし宇髄がフラッシュモブを踊ったら
上記で述べたとおり、私はゾロや宇髄天元みたいな方が好きです。
ゾロはみなさんご存知の通り、麦わらの一味の中で一番ストイックで寡黙で不器用。
宇髄天元は嫁こそ3人もいてモテ男のように見えますが、宇髄家のしきたりで、15歳になったと同時に嫁を3人あてがわれる一夫多妻制、決してチャラ男ではありません。
自分に厳しく、ストイックな男性が好き、なのにフラッシュモブ…、ちぐはぐ過ぎます。申し訳ないけど、こういう男性が街中で踊り始めて膝まづいてプロポーズしてきたら百年の恋も冷めてしまう。「私のために頑張ってくれたんだな」という感動よりも、きっと心の底からドン引きしてしまう…。
やっと、そう気づいたのです。
この「ちぐはぐ」に気づいた私は、彼にフラッシュモブを間接的に強要することをやめました。いわゆるプロポーズも私たちに必要ないということに気づきました。
買ってきたゼクシィの付録「ピンクの婚姻届」だけは、私の譲れない憧れでしたので、婚姻届に名前と判を押すところまでサポートし、無事に(?)入籍できました。
6年目を迎える今日は、私も夫も仕事です。
3日ほど前に「少し早く帰れるよ」と伝えたら、なんのこと?みたいな顔をされましたが、数秒後に結婚記念日だと思い出したらしく『夜は何食べたい?』と聞いてくれました。
今夜は家でロールキャベツを一緒に作る予定です。
花束も要らないし、フラッシュモブも要らない。でも10年目には新しいダイヤの指輪がほしい。これからも小林の気づきと挑戦の日々は続いていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
キャリアアップコーチ
小林舞依
https://maihscoaching.wixsite.com/h-s-coaching