我が家のバイリンガル子育ての軌跡 #5 〜頭の中に自動翻訳機能搭載!?子どもの脳ってこんなに柔らかい〜
本日は子どもがみんな持つ、素晴らしい言語能力について。そして子どもに言語を学ばせる上で守った方がいい(と私たち夫婦が考えている)順番についてもお伝えします^^
モモ・ララの英語力の「今」
頭の中に自動翻訳機能搭載!?子どもってすごい
カナダへの留学後1年が経過した我が家。最近よくあるのが、英語ネイティブの方が何か言ったあと、私や夫カイが「あれ?今○○さんなんて言った?」と子どもたちに聞くと、「えっわからなかったの!?今は●●って言ったんだよ!」と日本語で教えてくれるシチュエーション。
かと言って「じゃあ何て言ったか英語で再現してよ!」と頼んでも「えーわかんなーい」と言う。どうやら子どもの頭には自動翻訳機能が搭載されているらしい。もう少し時間が経過すると、今後は英語もそのまま再現してくれるようになるのだろうか。楽しみだ。
大人には残念ながら自動翻訳機能がない
カイ(30代後半)の英語力についてはhttps://note.com/hscinfo_canada24/n/n5a805adab030
にも記した通りなのだが、この自動翻訳機能は残念ながら搭載されていないようで、現地の方と話すときはいつも必死になっている。
Youtubeなどで英会話関連の動画を見ていると「会話しているときは頭の中で英語を日本語に翻訳している時間はないのだから、英語は英語のまま理解できるようにならないと!」とか、「英語はかたまりで理解していかないといけない!」とか、色々対策があることをカイも頭ではわかっているようだが、体がついていっていないのが現状だ。
でも持ち前の社交性を活かして近所の方と少しずつではあるが毎日コミュニケーションを取り、成長していると思うので、アラフォー純ジャパ男子のカイの英語力が今後どのくらい伸びていくのか、要注目だ。
さまざまな英語の訛りを聞き分ける!子どもにしかないリスニング力。
自動翻訳機能とともに子どもが自然に持っている力、それは「いろいろな訛りを聞き分ける能力」だ。
カナダにはさまざまな人種や文化的背景のひとたちが暮らしているが(もちろん私たち家族もそのうちの一つ)、外国人のみならず、地域に元々住んでいた人たちも、それぞれがみんな違う訛りの英語を話す。一つのまちに一生住み続ける人もいるが、たいていの人は州内や近隣の州で、一生に何度か移住を繰り返して生きている。
私のカレッジの先生が教えてくれたのは、州内のそれぞれの集落やコミュニティごとに、みんな全然違う訛りで喋っている、ということ。車で15分ほどしか離れていない集落でも違う訛りになるという。
そんなわけでモモとララは、毎日多種多様な英語を聞いている。
そしてそれを聴き分け、瞬時に理解できる。おそらくこれは子どもたちにしかない、AI でも勝てない特殊能力。そしてこの能力は子どもなら誰でも持っているものだと思う。
Reading・Writing力について
得意の算数で文章題が解けない
このように、この一年で英語の「聞く・話す」についてはかなりの伸びを見せたモモとララだが、正直、二人の英語の Reading・Writing の力はまだまだ。直感的なグラフ(カイ作)にするとこんな感じだ。
一般に東アジア(日中韓)は教育熱心なので、東アジア出身の子どもは算数が得意と言われているのだけれど、算数の文章題となると話は別になる。
最近四年生のモモのクラスで、棒グラフを書かせる文章題が出たそうだが、モモにとってはとても難しい問題文で答えが書けなかったという。モモは帰宅後かなり凹んでいたが、これは以前韓国人ママからも聞いていた話で、文章読解力がついてくるまでは仕方のないこと。
後日談だが、きのうちょうど授業参観があったので、その文章題の問題文を担任の先生に聞いてみた。その問題文は下記のような感じだ。
好きな色についてのアンケートをもとに作られたグラフを見ながら答えさせる問題で、"What is the scale for the graph? Circle the correct letter."
月ごとの来場者数の表を見ながら答えさせる問題で "Look at the table. If you had to create a bar graph, what would you use for the scale? Explain your thinking."
と、大人でも難解だと感じる問題文だった。得意なはずの算数でこの問題を出されたらけっこう凹むのはよく分かる。
それでも最初はリスニング!
しかしこのReading・Writing については、我が家では「戦略的に」力を入れてこなかった経緯がある。というのも、これまでいろいろ集めた英語教育関連の情報やこれまでのカイと私の英語力の経時的変化などを総合して言えることは、
Listening→→→→→→→→→Speaking→→→→→→Reading→→→Writing
の順番は絶対死守しなければならない!ということだからだ。
これまたカイが表にしてくれたのだが、これが我が家で考える「言語必勝法」のイメージだ。
ご覧の通り、Listeningが最初にくる上に、他の三技能に比べてかなり比重が大きいことがお分かりいただけるかと思う。何はともあれ最初は Listening! なのだ。
目から入る情報が先だと、特に10歳以下の子では逆効果。時間をかけながらゆっくりと、少しずつ音読の時間を増やしていく予定だ。
(次回に続く)
まとめと次回予告
本日もお読みいただきありがとうございました!「耳」はすごく重要です。さて明日は、シリーズ第六弾、今度は日本語力の維持が課題になった話をお伝えしようと思います。お楽しみに^^
前回までのシリーズ記事はこちらから:
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